トップページ ニュース アン・ルイス 初期アルバム全7枚を初復刻!紙ジャケ仕様で3月7日に一挙発売

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アン・ルイス

初期アルバム全7枚を初復刻!紙ジャケ仕様で3月7日に一挙発売

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「ラ・セゾン」「六本木心中」「あゝ無情」などをヒットさせ、1980年代中盤に“歌謡ロック”というジャンルを創り上げたアーティスト、アン・ルイス。彼女がデビューした翌年1972年に発売した1stアルバム「雨の御堂筋/アン・ルイス・ベンチャーズ・ヒットを歌う」(写真/VICL-64956)から、1977年に発売したオールディーズ・カヴァー集「ロッキン・ロール・ベイビー」まで、彼女の初期のアルバム7枚がCD紙ジャケット仕様で初復刻、3月7日に発売される。

彼女は、1971年2月25日、シングル「白い週末」でデビューし、1972年に初のアルバム「雨の御堂筋/アン・ルイス・ベンチャーズ・ヒットを歌う」を発表。その後も、1974年に初のシングル・ヒット「グッド・バイ・マイ・ラブ」を発表しながら、ポール・アンカ、カスケーズ、ザ・ロネッツ、マーヴェレッツ、スタイリスティックス、カーペンターズなど、良質のオールディーズ・カヴァー作品も数多く発表しています。そして、彼女の初期のオリジナル作品は「グッド・バイ・マイ・ラブ」を初め、「明日になったら」「フォー・シーズン」など、アメリカン・ポップスを彷彿させる作品が多く、そこにも彼女のルーツを垣間見ることができる。

のちに、彼女はカヴァー集「チーク」を1980年代に3枚リリースしているが、今回リリースする初期のアルバムにも、そのエッセンスを感じとることができる。本企画は、これまで単独アルバムの形としては入手不可能だった彼女の初期の7枚をまとめて復刻。歌謡曲+ロック=歌謡ロックを創り上げたアン・ルイスのもう一つの魅力であるオールディーズ・ポップスが感じられる。

<リリース情報>
2018年3月7日(水)発売
完全生産限定盤各2,500円(税抜価格) 各2,700円(税込価格)
紙ジャケット仕様、オリジナル・マスターからの2017年最新リマスタリング(K2HD PRO マスタリング)、オリジナルLP付属物(歌詞カード、ポスター等)及びシングル・ジャケット縮小封入、

「おぼえてますか」 VICL-64957

「グッド・バイ・マイ・ラブ」 VICL-64958

「ハネムーン・イン・ハワイ」 VICL-64959

「恋のおもかげ」 VICL-64960

「恋を唄う+4」 VICL-64961

「ロッキン・ロール・ベイビー+2」 VICL-64962

<配信情報>
iTunes Store、レコチョクほか主要配信サイト、Apple Music、LINE MUSIC、Spotify、Amazon Music Unlimitedなど主要定額制音楽ストリーミングサービスにて4月11日より配信予定

<ポップス・シンガー アン・ルイス ティーンエイジの輝き>
アン・ルイスという名前から、引退後の山口百恵が作詞した「ラ・セゾン」や、カラオケなどにも欠かせない「六本木心中」や「あゝ無情」といったロック・テイスト溢れるナンバーをすぐに想起する向きは多いことだろう。しかし、それらはいずれもデビューから10年以上を経た80年代の活躍期の作品である。それ以前の彼女は瑞々しい歌謡ポップスやオールディーズ・カヴァーを歌ってポップス・シンガーとしてのキャリアを着実に築いていた。2013年に芸能界引退を宣言してから早5年が経とうとしている今、アン・ルイスが70年代にリリースした7枚のアルバムが復刻される機会が訪れたことは誠に喜ばしい。歌手であると同時にタレント活動もこなし、ファッションリーダーでもあった彼女がティーンエイジャーだった頃の初期作品が最高の形で聴けることになる。以前ボックスセットに収められたファースト以外、アルバムとしてはいずれも初CD化である。

アメリカ海軍の軍人だった父親と日本人の母親を両親に持つアン・ルイスは神戸に生まれ、横浜の本牧にあった米海軍の住宅街ベイサイドコートで育った。7歳の頃からモデル活動をしていた由。そしてまだ14歳だった1971年2月25日にリリースされたデビュー曲「白い週末」は、翌年に開催された札幌オリンピックに因んだ曲で、カップリングも札幌の街が舞台の「白い街サッポロ」であった。なかにし礼と川口真の作詞と作曲による歌謡ポップス。なかにしは外人墓地で彼女をスカウトしたというキーマンである。渡辺プロダクションに所属したアンは、デビュー前に同事務所のゴールデン・ハーフが当初の5人から1人抜けた際、メンバーに乞われたこともあったそうだが、断ってソロ・デビューへと至った。まだだいぶ若かったことから、アイドル的なポジションであったとおぼしい。

デビューから3年ほどはなかなかヒットに恵まれなかったが、72年には最初のアルバムがリリースされる。『雨の御堂筋/アン・ルイス・ベンチャーズ・ヒットを歌う』はタイトル通り全曲ベンチャーズ・ナンバーのカヴァー。レコーディング時には弱冠15歳だったアンが「二人の銀座」や「京都の恋」といったお馴染みのベンチャーズ歌謡を歌っている。翌73年の『おぼえてますか』は小ヒットとなった「わかりません」のほかオリジナルを中心に構成されており、作詞陣に千家和也、安井かずみ、なかにし礼、山上路夫、作曲陣に川口真、竜崎孝路、すぎやまこういち、井上忠夫(後の井上大輔)ら豪華メンバーが連なる贅沢な歌謡ポップス・アルバムとなった。GS時代とはメンバーが一新されたジャッキー吉川とブルー・コメッツも同時期に歌った「ひとりぼっちの男の子」は、この後に展開されてゆく“歌謡ロック”の萌芽ともいえる躍動的なナンバーだ。

そして74年、初の本格的なヒットが生まれる。なかにしが作詞し、平尾昌晃が作曲を手がけた6thシングル「グッド・バイ・マイ・ラブ」である。印象的なイントロを施した竜崎孝路のアレンジも功を奏して、チャートの最高順位も14位まで上昇している。間奏で導入される英語の台詞も印象的。このヒットを受けて、それまでの全シングル曲が収録されたベスト盤的なアルバム『グッド・バイ・マイ・ラブ』が編まれ、さらにこの年には7thシングルがフィーチャーされた『ハネムーン・イン・ハワイ』も出された。A面はオリジナル、B面はオールディーズを中心としたカヴァーが楽しめる多彩なアルバムとなっている。デビューから順を追って聴くと、ヴォーカル力のたしかな向上が窺われる。
9thシングルがタイトルに掲げられた75年の『恋のおもかげ』は、初の純粋なオリジナル・アルバムとなった。作家陣には山上路夫、安井かずみ、なかにし礼、平尾昌晃、穂口雄右、森田公一、加瀬邦彦とこれまた才気煥発のヒットメーカーが顔を連ねている。バラード・ナンバーも少なくないこの辺り、本人は後に“決してバラード嫌いではないけれど、若かったから物足りなかった”と述懐しているが、次作の『恋を唄う』ではB面にロネッツ、カスケーズなどのオールディーズ・カヴァーが配され、均衡が保たれていたのだろう。ちょっと愁いを帯びたジャケット写真の表情もいい。なお、ここにはボーナス・トラックとして当時はアルバムから漏れていた、11thシングル「ごめんなさい」と12th「ラスト・コンサート」のAB面が収録された。

『ロッキン・ロール・ベイビー』は既発音源を集め、全編オールディーズ・カヴァーを中心に収録された企画盤で、後のカヴァー・アルバムの名盤「チーク」が生まれる伏線になったと思えるコンセプト・アルバムである。ボーナス・トラックとして収録された13枚目のシングル「甘い予感」は出色のナンバー。外国人のフィーリングを持つアンに曲を書いてみたいという松任谷由実の発言を聴きつけて依頼したのだという。結果、実にセンシティヴな傑作が生まれた。ユーミン自身も79年にアルバム『OLIVE』でセルフカヴァーしている。この後、「女はそれを我慢できない」のヒットで歌謡ロック路線に突入しつつ、さらに大瀧詠一や山下達郎からの楽曲提供を受け、80年代には揺るぎないポジションを確立してゆくわけだが、そこに至るまでの初期歌謡ポップス群もすこぶる魅力的でエヴァーグリーンな輝きを放っているのだ
(鈴木 啓之=アーカイヴァー)

 

『東京レコード散歩』2017年2月22日発売。東京にちなんだ曲だけを収録したコンピレーション・アルバム『東京レコード散歩』第二弾がレコード会社3社から同時発売!

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