トップページ 特集 “歌う門には福来る”演歌界平成最後の逸材、門松みゆきデビュー

歌謡曲リミテッド スペシャルインタビュー

“歌う門には福来る”
演歌界平成最後の逸材、門松みゆきデビュー

取材・文/竹部吉晃 公開日:2019年2月20日

聴く者の心を掴む確かな歌唱と落ち着いた大人の女性の魅力で表現される新しい演歌歌手の登場にデビュー前から高い注目が集まっている。幼少時から演歌を聴き、歌って育ってきた、という逸材、門松みゆきがついにそのベールを脱ぐときが来た。コロムビアが送り出す平成最後のニューフェイスは、どういう人物なのか。デビューまでの道のりとデビュー曲「みちのく望郷歌」にかける意気込みを聞いた。

誰かの心の中に
居させてもらえるような歌手になりたい。

――先日行われたデビューコンベンションはいかがでしたでしょうか。業界関係者への初お披露目となったわけですが。

門松:初めて皆さんに私の歌を聴いていただけたので、嬉しい気持ちでいっぱいでした。事務所やレコード会社のスタッフの皆さん、そのほかいろいろな方々に支えていただいてこの場に立てているんだなと改めて感じました。また、多くの方々からおほめの言葉もいただき、「私、本当に歌手になれる」と、感じられた時間でした。

――歌唱も披露されましたが、緊張はされましたか。客席からはすごく落ち着いて見えましたが。
門松:もちろん緊張はしていました。でも、お客さんに私の緊張が伝わって、心配をさせたらいけませんから、そこは表に出さないように心がけました。歌はリラックスして聴いてもらうものだと思っています。歌いながら、皆さんが真剣に私の歌を聴かれているのがすごく分かりました。初めてのことでしたので、とてもいい経験になりました。

――新人とは思えないほど、堂々とした歌いっぷりでした。

門松:この10年、私が頑張ってきたことを認めてくださいっていうアピールは、精一杯できたんじゃないか、と思います。もちろん、反省点や勉強しなければいけない点ははまだたくさんあります。でも現時点での門松みゆきを最大限表現できたと思います。

――老舗の日本コロムビアからのデビューと言うことはいかがですか。プレッシャーなどありますか。

門松:プレッシャー以上に、門松みゆきを盛り上げようと力を入れてくださっている方々に恩返しがしたいという気持ちが強いです。イベント当日は、早めに会社を閉めてきたのかなと思うくらいたくさんのコロムビアの社員の方が来てくださったので、本当に感謝しています。

――最近はあれだけの盛大なコンベンションも少なくなりました。先ほど、話に出ましたが、10年の下積みは長かったですか、短かったですか。

門松:正直、長かったです。最初の2年は実家のある小田原から中野にある藤竜之介先生のご自宅まで、毎週2時間掛けて通っていました。その当時は、ボイストレーニングを続けながら歌を教えてもらっていて、歌は習い事の延長のように思っていました。まだ高校生でしたし、そこまで真剣に歌手になることを考えていませんでした。でも、進路を決めることになったときに、藤竜之介先生の内弟子になるという決断を下すまではすごく悩みました。内弟子になってもプロの歌手になれる保証はありませんし、大学のように何年頑張れば卒業できて、デビューできるかも分かりません。でも、2年間のボイストレーニングで「この先生の下で歌を習ったら、私は歌が上手くなれる。歌い手になれる」って確信したんです。

――2時間掛けてのボイトレ通いは、大変だったでしょうね。
門松:若かったので出来たのでしょうね。ほかに、津軽三味線とヒップホップのダンスをやって、アルバイトの掛け持ちをして、さらに吹奏楽部の部活もやって。その中の一つとして先生のレッスンに通っていたので、電車の中で寝てしまい、何度も小田急線の代々木上原で折り返していました(笑)。でもそれがあって結果的に、体力的にも精神的にも強くなれたのかもしれません。

――吹奏楽部でトロンボーンを担当し、ダンスも得意でいらっしゃる。幅広い音楽ジャンルを経験してこられたんですね。
門松:興味のあることはとにかくやってみたいタイプなんです。自分がいいなと思えばジャンルは問わないといいますか。

――資料によれば、もともと15歳のときに歌手デビューする話もあったそうですが。

門松:日本テレビの「歌スタ」という番組に出させていただいた時に、オーディションで札を挙げてもらい、実際に曲を作ろうかという話になったことがあったんです。でもそのときはポップスのジャンルでのお話しでしたので、私はどうしても演歌の勉強がしたいと思い、お断りしました。そんなときに、藤竜之介先生とのご縁が繋がったんです。

――演歌への強い憧れがあったんですね。

門松:ありました。好きなジャンルということもありますが、年配の皆さんが馴染んで聴いてくださる点に魅力を感じていました。

――幼少時代に、北島三郎さんのショーをご覧になられたとか。

門松:私が2歳の時、両親に連れられてコマ劇場へ観にいったのが最初でした。それ以来毎年北島三郎さんのショーを見に行くようになりました。もともと演歌の血が私に流れていたんでしょうか。歌がすっと心に入ってきました。子どもながらにすごいエンターテイメント性を感じたんです。ただ歌を歌うだけではなく、目でも楽しませていて、圧倒されました。北島さんのステージを見て、体全体でお客さんを楽しませるという姿勢を感じました。

――下積みの話に戻りますが、10年間で自分が変わったことはありましたか。

門松:歌の組み立てを考えて歌うようになりました。ここまでは語りで、ここから声を張って、一回落ち着いて、最後に再度声を張るというような調整ですね。あとは、カラオケのガイドボーカルも定期的にやっていましたので、音源を2回聴いたら、楽譜見ながら歌えるようになりました。瞬間的に覚えるのは得意です。

――レパートリーが150曲もあるとうかがいました。演歌以外で好きなジャンルはありますか。

門松:ディズニーの音楽が大好きです。なので、テーマパーク内のBGMや映画音楽が好きですね。私のプレイリストは「与作」「風雪流れ旅」からディズニー音楽みたいになっています(笑)。

――言われてみると、デビュー曲「みちのく望郷歌」カップリング曲の「濡れてめぐり雨」のオーケストレーションはディズニーを感じさせますね。

門松:そうですね。なんとなくミュージカル風といいますか。

――今は演歌を極めるという気持ちが強いと思いますが、将来的には幅広いなジャンルの音楽を歌ってみたいのではないですか。

門松:チャレンジさせていただきたいです。でも、どうしても「演歌っぽいね」って言われてしまうんです……。

――コンヘンションでカバーされていた八代亜紀さんや藤圭子さんのカバーは素晴らしい出来でしたが、そういう昭和の歌謡曲についてはいかがですか。

門松:昭和の歌謡曲には個性があると思います。「与作」のような独特なイントロに惹かれますし、歌い手さんにも各々の特徴があります。あとは、一つの作品に対しての熱量がすごくありますよね。そこが昭和の名曲の魅力なんでしょうね。

――門松さんは平成生まれですから、普通でしたらJポップを通ってくるはずですよね。

門松:一応通ってきましたが、すぐ演歌に戻りました(笑)。

――戻る(笑)。

門松:だから、学校でもお爺ちゃん先生にはよく、可愛がってもらいました。「わかってるね」って。

――それは先生も嬉しかったでしょうね。今後、演歌歌手としてさらに伸びていくには、どんなところが必要だと感じていますか。

門松:人生経験も大切ですが、これから全国を回り、いろいろな方と触れ合う中で、何か吸収できることがあれば歌に生かしていきたいなと思っています。今後も藤竜之介先生の所へレッスンに通うつもりですし。

――デビュー曲「みちのく望郷歌」は、これからずっと歌い続けていくことで、表現の仕方も変わってくるかもしれませんね。

門松:はい。どこに重きを置くかってことも変わってくるかもしれませんし、こぶしやビブラートを入れるタイミングとかの細かい表現も、その場の雰囲気やお客さんの受け方で違ってくると思います。だから、一つの作品を歌い込んでいくことが楽しみです。

――奇しくも平成最後の年のデビューとなりましたが、それについてはいかがですか。これは偶然ですよね。

門松:はい。「平成最後の秘密兵器」と言ってもらい、ありがたいのですが、なんか申し訳ない気持ちもあります。ただ、時代が切り替わる時期に新しいことにチャレンジできることは幸せですし、デビュー曲も前向きな歌なので、ひとつのきっかけになったら嬉しいなと感じています。

――このデビューが決まったのはいつごろだったんですか。

門松:去年の3月くらいです。

――約1年の準備期間があったんですね。最初に「みちのく望郷歌」をもらった時はどんな印象を持ちましたか。

門松:すぐに「私の歌だ!」って思いました。藤竜之介先生からは、作曲に取り掛かり始めた時から「ここまで作ったけどどう? 歌いづらくない?」と、気にしてくださってくれました。だから、曲が出来上がったときには気持ちが高まってしまいました。そして、先生がいちばん私のことをよく分かってくださっていると改めて感じました。

――タイトルにあるみちのくへの思いはいかがですか。

門松:まだ東北大震災の影響が残っているところもまだ多くあると思うので、そういった場所にも足を運んで、歌の力で元気になっていただければという気持ちがあります。せっかく「みちのく望郷旅」という曲でご縁をいただいたのですから、微力ではありますが、笑顔をお届けできたらと思います。

――歌詞についてはいかがですか。

門松:石原信一先生が私のために書いてくださったんだなと思いました。特に3番の「うぶな十五にもどれない」っていう詞が心に響きます。私も小田原から上京して、16歳から先生の所にお世話になって、まさに「泣いて転んで 見上げれば 星が流れる東京さ」という心境でしたから。一番は恋物語ですが、全体としては夢に向かって頑張る一人の女性の、意地っ張りだけどほんとはつらい心の中、この場所でひと花を咲かせたい。というところが自分と重なります。「小田原って東京から近いじゃないか」って思われがちですが、内弟子はお盆と正月くらいしか実家には帰れないんです。近い遠いじゃなく、故郷は誰にでもあるものですから。

――この歌の主人公の女性は、しっかりした気の強い人のようです。

門松:私にそっくりです(笑)。

――お話をうかがっていても伝わってきます(笑)。

門松:10年かかってやっと皆さんに私の歌を聴いていただけるところまで来ました。自分が歌って楽しいだけなら、歌い手になる必要はありません。CDを買って自分の歌を聴いてくださる方が向こう側にいらっしゃって、「あの歌を聴くと元気になるね」って、少しでも力になれるチャンスをいただけたことが、すごく嬉しいです。

――曲中に「ホーヤレホー」という印象的なフレーズがありますが、ここがこの曲のハイライトですね。

門松:あれは故郷への叫びです。「故郷の皆さん、聞こえますか? わたしはここで頑張っています」という思いを込めて歌っています。あまり聞いたことのない言葉かもしれませんが、「安寿と厨子王」という物語の中に出てくると、石原先生から聞きました。

――そうなんですね。そこを意識しながら聴いてみます。レコーディングには時間は掛かりましたか。

門松:すぐに歌うことができました。ガイドボーカルで勉強させてもらいましたし、先生方も的確に指導してくださったので。

――カップリングの「濡れてめぐり雨」は、がらりと雰囲気が違いますね。オーケストラの使い方とかアレンジもゴージャスです。

門松:最初にこの曲を受け取った時、ものすごく心地の良い曲だなと思いました。「みちのく望郷歌」とまったく違うので面白いなと。シングルに入っている2曲がこんなに真逆なことってなかなかないと思いますし、私は八代亜紀さんや藤圭子さんのブルース系のムーディーな曲が大好きなので、こういう歌も歌えるというところを聴いてほしいです。コンベンションで歌わせていただいたときもとても反応がよく、多くの方から「カップリングがいいね」と言う声をいただきました。

――こちらはロマンチックな歌詞です。

門松 たぶん、この歌の女性もいろいろ失敗や苦労をしてきて、自分は浮き草だったけど、あなたと会って変われた。これからはあなたとここで生きていくという歌ですよね。彼女も漂いながらしながらも一つの光を見つけたいという前向きな希望が心の中にあるように思います。

――改めて、この2曲は門松さんの実力をアピールできる最良の組み合わせ曲だと思いました。

門松:演歌の好きな方にも歌謡曲の好きな方にも聴いていただけると思っています。

――最後に今後の目標を聞かせてください。

門松:「この子の歌いいよね」って思っていただけたら嬉しいなと思っています。もちろん歌手としての目標はいろいろありますけど、人間・門松みゆきとして誰かの心の中に居させてもらえるようになりたいです。北島三郎さん細川たかしさんのように、若い方からお年寄りまでみんなが知っている、国民的に愛される歌い手になりたい。あとは、地元の小田原に貢献できたらいいなって思っています。阿藤海さん亡きあと、私が小田原を盛り上げたいです。

門松みゆきMV みちのく望郷歌
https://youtu.be/ev7ThyZFwQQ

<門松みゆき キャンペーン・スケジュール>

2月26日(火)
セキネ楽器 12:00
イオン葛西店(西葛西)15:00
2月27日(水)
コロムビアマンスリー歌謡ライブ 14:30
道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣多目的ホール
2月28日(木)
MSダン 14:00
3月2日(土)
小田原ダイナシティウエスト 13:00/15:00
3月4日(月)
ミヤコ蕨店 12:00
3月6日(水)
三井屋楽器店 12:00
美声堂 15:00
3月9日(土)
鈴木楽器(町田)12:00
イオン秦野 15:00
3月11日(月)
浅草ヨーロー堂 12:00
亀戸天盛堂 15:00
3月14日(木)
音曲堂 15:00
3月17日(日)
ららぽーと海老名 13:00/15:00

【CDリリース情報】
『みちのく望郷歌』
【初回限定盤】
2月27日発売¥1,481円(+税) COZA-1522-3<収録曲>
1.みちのく望郷歌
2.濡れてめぐり雨
3.みちのく望郷歌 (オリジナル・カラオケ)
4.濡れてめぐり雨 (オリジナル・カラオケ)

【通常盤】
COCA-17551 ¥1,204+税
MT:COSA-2380

¥1,204+税

門松みゆき

本名:門松由樹
生年月日:1993年3月24日
血液型:O型
出身地:神奈川県小田原市
特技:ダンス(ジャズダンス・Hip-hop)、津軽三味線、トロンボーン
趣味:人間観察、ディズニーグッズ収集
好きな食べ物:あん肝、白魚、かまぼこ
好きな言葉:有言実行
尊敬する歌手:北島三郎さん、細川たかしさん

2歳の時に演歌に目覚め、小学生の頃から歌手の道を目指す。ボイストレーニングを受けて歌を磨く。2009年(16歳〜)作曲家 藤竜之介氏に師事。演歌・歌謡曲からポップスまで幅広くレッスン。第一興商カラオケガイドボーカル150曲以上担当。2009年 日本テレビ「歌スタ」出演。2013年 日本テレビ「全日本歌唱力選手権 歌唱王」出演。東京イースト21カラオケのど自慢大会 司会・ゲスト出演(第1回2011年〜第8回2018年)

 

門松みゆきオフィシャルサイト

 

『東京レコード散歩』2017年2月22日発売。東京にちなんだ曲だけを収録したコンピレーション・アルバム『東京レコード散歩』第二弾がレコード会社3社から同時発売!

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