トップページ ラジオ 歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 第21回放送 音楽プロデューサー・若松宗雄特集《前篇》松田聖子オータムソング集

第21回放送 音楽プロデューサー・若松宗雄特集《前篇》松田聖子オータムソング集

第21回放送 音楽プロデューサー・若松宗雄特集《前篇》松田聖子オータムソング集

<2017.9.17OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

第21回放送 音楽プロデューサー・若松宗雄特集《前篇》松田聖子オータムソング

昨年1月の放送開始以来、歌い手だけでなく制作サイドの方にもご出演いただき、歌謡曲の魅力を多面的に取り上げている当番組ですが、9月は音楽プロデューサーの若松宗雄さんをゲストにお迎えしました。稀代のアイドル・松田聖子を手がけたことで知られる若松さんは1969年にCBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)に入社。企画制作部でキャンディーズや松本典子、藤あや子、伍代夏子らを担当し、多くのヒット曲を生み出してきましたが、98年に独立され、現在はエスプロレコーズの代表として、新人アーティストの発掘・育成にあたられています。
第一夜となる今回は、若松さんがデビュー前から才能に惚れこみ、87年のアルバム『Strawberry Time』までプロデュースした松田聖子のオータムソングを特集。名曲ぞろいと言われる聖子作品の制作エピソードや、歌手・松田聖子の魅力についてお話を伺いました。


01.「風は秋色」松田聖子(1980)
作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:信田かずお
資生堂“エクボ・ミルキィフレッシュ”のCMに起用された3rdシングル。松田聖子にとっても、若松さんにとっても、初のオリコン1位を獲得し、前作「青い珊瑚礁」(オリコン2位)で得た人気を不動のものとしました。松田聖子の初期作品は「風」「季節」「色」が重要なキーワードとなっていますが、コンセプトやタイトルはすべて若松さんが立案。本作のタイトルは六本木のロアビル前を通った時、フッと閃いたアイデアだといいます。

BGM.「九月の夕暮れ」松田聖子(1980)
作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:信田かずお
1stアルバム『SQUALL』に収録されたオータムソング。若松さんは松田聖子を「情緒的でありながら力強さも兼ね備えている稀有なシンガー」と評していますが、季節の変わり目を♪Coming soon winter~と歌い上げる本作のサビの歌唱は、その魅力をいかんなく発揮したロングトーンといえるでしょう。なおアルバム制作においては、コンセプトはもちろん帯のキャッチコピー(『SQUALL』は「珊瑚の香り、青い風。いま、聖子の季節」)まで、すべて若松さんが考えていました。

02.「風立ちぬ」松田聖子(1981)
作詞:松本 隆 作曲:大瀧詠一 編曲:多羅尾伴内(ストリングスアレンジ:井上 鑑)
今では日本のオータムソングのスタンダードになった7thシングル。本人出演のグリコ“ポッキー”のCMに起用され、オリコン1位をマークしました。若松さんはアイドルとしてデビューした松田聖子に「音楽性」と「文学性」を持たせたいと考え、作家には音楽的に優れたニューミュージック系の作家を起用。歌詞については、聴き手に深さを感じさせるため、文学的な要素を盛り込むようにしたといいますが、本作は若松さん自身が好きな堀辰雄の同名小説に着想を得て制作されました。

BGM.「HAPPY SUNDAY」松田聖子(1982)
作詞:松本 隆 作曲:財津和夫 編曲:大村雅朗
82年のクリスマスシーズンに発売された2枚組の企画アルバム『金色のリボン』(オリコン1位)収録曲。彼女が当時パーソナリティーを務めていたFM番組『ひとつぶの青春』で公募した詞をもとに制作された楽曲です。オータムソングではありませんが、日曜にハッピーな時間を提供したいという当番組のコンセプトにぴったりの作品と考えセレクトしました。

03.「流星ナイト」松田聖子(1981)
作詞:松本 隆 作曲:財津和夫 編曲:鈴木 茂
名盤と誉れ高い4thアルバム『風立ちぬ』(オリコン1位)収録曲。秋風が吹き始めた夜を舞台に、揺れる乙女心を描いたエモーショナルなナンバーです。このアルバムはA面5曲を大瀧詠一が作曲・編曲、B面4曲を鈴木 茂が編曲(うち1曲は作曲も担当)していますが、彼らを聖子プロジェクトに引き入れたのは、はっぴいえんど時代の仲間である松本 隆。若松さんは3rdアルバム『Shilhouette』で初めて松本を起用し(「白い貝のブローチ」)、その素晴らしさから、以後3年半にわたって、若松・松本・松田の“3松体制”が継続します。

04. 「野ばらのエチュード」松田聖子(1982)
作詞:松本 隆 作曲:財津和夫 編曲:大村雅朗
ピンク・レディーの記録に並ぶ9作連続のオリコン1位を獲得した11thシングル。本人出演のグリコ“ポッキー”のCMにも起用されましたが、今回はそのCMでも流れていたアナザーバージョン(企画アルバム『金色のリボン』に収録)をお届けしました。若松さんは財津和夫の「品性」を感じさせるメロディに惹かれて「チェリーブラッサム」(81年)以降、22作の作曲を依頼(うち3作は作詞も担当)。シングルA面は本作が最後となりましたが、通算4作を松田聖子のために提供しています。

05.「愛されたいの」松田聖子(1982)
作詞:松本 隆 作曲:財津和夫 編曲:大村雅朗
「野ばらのエチュード」のB面に収録された本作は、ハープシコードを多用したバロック調のサウンドが印象的なミディアムバラード。深まりゆく秋と不安な心情を重ね合わせた切ないラブソングです。作詞の松本 隆は後年、「聖子プロジェクトではB面も一切、手を抜かなかった」と述懐していますが、若松さんによると、出来がいいからA面にするということはなく、シングルA面は最初からタイトルやコンセプトを決め打ちで制作していたそうです。

BGM.「SWEET MEMORIES」松田聖子(1983)
作詞:松本 隆 作曲・編曲:大村雅朗
当初は「ガラスの林檎」のB面に収録されていた14thシングル。サントリーCANビールのCMソングとして評判になったのを機に両A面扱いとなり、2度にわたってオリコン1位を獲得するロングセラーとなりました。作曲・編曲を手がけた大村雅朗は、山口百恵「謝肉祭」(80年)のアレンジに注目した若松さんが「青い珊瑚礁」で初起用。作品のコンセプトや詞の内容を踏まえたうえでサウンドを構築していく仕事ぶりで、聖子プロジェクトになくてはならない存在となりました。

06.「瞳はダイアモンド」松田聖子(1983)
作詞:松本 隆 作曲:呉田軽穂 編曲:大村雅朗
ドラマ主題歌となった「蒼いフォトグラフ」と両A面扱いでリリースされた15thシングル。秋の季語は登場しませんが、哀愁を帯びたメロウなバラードで、83年秋から冬にかけて大ヒットを記録。TBS系『ザ・ベストテン』では自身最長の8週連続1位を獲得しました。作曲を手がけたユーミン自身もアルバム『FACES』(03年)でセルフカバーするなど、今なお多くのアーティストによって歌い継がれている失恋ソングの名曲です。

07.「ピンクのモーツァルト」松田聖子(1984)
作詞:松本 隆 作曲:細野晴臣 編曲:細野晴臣、松任谷正隆
カネボウ化粧品’84秋のイメージソングに起用された18thシングル。16作連続のオリコン1位を獲得しましたが、今回は10thアルバム『Windy Shadow』(84年)に収録されたアルバムバージョンをお届けしました。作曲の細野晴臣は6thアルバム『Candy』(82年)で聖子プロジェクトに初参加。以後、シングルA面3作を含む7作を提供していますが、当初、松田聖子はリズムを刻むような独特の細野メロディに馴染めず、歌うのに苦労したといいます。

08.「夏の幻影(シーン)」松田聖子(1985)
作詞・作曲:尾崎亜美 編曲:大村雅朗
最初の結婚を控えた時期にリリースされた11thアルバム『The 9th Wave』(85年)のラストを飾るバラード。1stアルバム『SQUALL』の1曲目「~南太平洋~サンバの香り」は波の音で始まっていますが、本作は波の音で終わるアレンジが施されており、第1期・松田聖子の終幕を感じさせる仕上がりとなっています。オーガナイザー濱口のフェイバリットソングであり、初秋の海で終わった恋を振り返る内容と解釈し、今回の特集のエンディング曲にセレクトしました。

《イントロクイズ解答》

 

 

 

 

「マンハッタンでブレックファスト」松田聖子

 

 

 

 

「真冬の恋人たち」松田聖子

 

 

 

 

「セイシェルの夕陽」松田聖子

 

 

 

 

 

「BITTER SWEET LOLLIPOPS」松田聖子

 

 

 

 

「Sleeping Beauty」松田聖子

 

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