トップページ ラジオ 歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 第21回放送 音楽プロデューサー・若松宗雄特集《後篇》

第21回放送 音楽プロデューサー・若松宗雄特集《後篇》

第21回放送 音楽プロデューサー・若松宗雄特集《後篇》

<2017.9.24OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

第21回放送 音楽プロデューサー・若松宗雄特集《後篇》

前週に続いて、音楽プロデューサーの若松宗雄さんがゲスト。歌手志望だった少女の才能をいち早く見抜き、松田聖子という大スターに育て上げたことで知られる若松さんですが、松田聖子以外にもキャンディーズや松本典子、伍代夏子、藤あや子など、さまざまなアーティストを担当され、数多くのヒット曲を生み出してきました。
後篇となる今回は、若松さんが今までに手がけた作品に関する制作エピソードのほか、現在、プロデュースしている演歌歌手・三田杏華さんにも加わっていただき、最新曲に関するお話も伺いました。


01.「哀愁のシンフォニー」キャンディーズ(1976)
作詞:なかにし礼 作曲:三木たかし 編曲:馬飼野康二
久しぶりのアダルト路線でオリコン12位をマークした11thシングル。コンサートでは、サビの♪こっちを向いて~ のところで紙テープが一斉に投げ込まれることで知られるナンバーです。若松さんはCBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)の企画制作部に異動して間もなく彼女たちを担当。「春一番」(76年3月)から「アン・ドゥ・トロワ」(77年9月)までのディレクターを務めましたが、本作のタイトルは当時ヒットしていたサンタナの「哀愁のヨーロッパ」にインスパイアされたといいます。

BGM.「もどり橋」吉田真梨(1976)
作詞:喜多條忠 作曲:三木たかし 編曲:あかのたちお
吉田は高校卒業直前の76年3月に本作でデビュー。叙情的な作品をしっとりと歌い上げる歌唱力で注目され、以後、「水色の星」「まっ赤な耳たぶ」と3作連続でオリコンTOP50に入るヒットを重ね、東京音楽祭(国内大会)優秀新人賞や、FNS歌謡祭優秀新人賞など、数多くの新人賞を受賞しました。“吉田真梨”という芸名は若松さんが名付け親で、7枚のシングルを発表しますが84年に芸能界を引退。現在は地元の富山でスナックを経営しています。

02.「ぼくの先生はフィーバー」原田 潤(1978)
作詞:橋本 淳 作曲:平尾昌晃 編曲:若草 恵
現在放映中のバラエティ番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)のテーマソングとしてもお馴染みの本作は、最高視聴率40%を記録した学園ドラマ『熱中時代』(日本テレビ系)の主題歌。当時大ヒットしていた映画『サタデー・ナイト・フィーバー』を思わせるディスコサウンドで、オリコン最高20位のヒットになりました。歌う原田は当時9歳で平尾昌晃ミュージックスクール出身。子役としても活躍し、『熱中時代』にも転校生役でゲスト出演しています。若松さんは、やはり平尾氏の門下生であるラブリーズを担当していた縁から、本作のディレクターを務めました。

BGM.「青い珊瑚礁」松田聖子(1980)
作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:大村雅朗
オリコン2位まで上昇し、年末の新人賞を総なめにした2ndシングル。80年代アイドルブームを創出した記念碑的作品です。若松さんは「情緒」と「力強さ」を兼ね備えた彼女の声に惚れこみスカウト。その個性を活かすべく、作曲には「アメリカン・フィーリング」(サーカス/79年)で耳に留まった小田裕一郎、編曲には「謝肉祭」(山口百恵/80年)を手がけていた大村雅朗を起用し、初期・松田聖子サウンドを確立させました。

03.「ちょっと春風」沢田富美子(1981)
作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:大村雅朗
渡辺プロダクションに所属していた沢田は当時19歳。79年にRVCからアニメ主題歌をリリースしていましたが、本作でアイドル歌手として本格的なデビューを飾りました。「青い珊瑚礁」と同じ作家陣で制作された本作は、本人出演の雪印アイスキャンデー“ポップアップ”のCMにも起用された爽やかなポップチューン。アイドル歌謡の名曲として語り継がれるナンバーですが、若松さんは当時、沢田のファンから「聖子ほど一生懸命やっていないのではないか」と言われていたそうです。

04. 「秘密のオルゴール」川田あつ子(1982)
作詞:松本 隆 作曲:財津和夫 編曲:大村雅朗
松田聖子の大ブレイク以降、若松さんのもとには各プロダクションから続々と新人の話が持ちこまれ、プロデュースを依頼されるようになりました。ミスヤングジャンプ出身の川田もその一人で、若松さんは「白いパラソル」(81年)を制作した「松本・財津・大村」の3人を起用。デビュー曲としてリリースされた本作はオリコン82位をマークしましたが、彼女はその後、2ndシングル「ごめんなさい」を最後に女優活動にシフトしていきます。

05.「Oh!多夢」高橋美枝(1984)
作詞:伊藤アキラ 作曲:小坂明子 編曲:戸塚 修
『スター誕生!』(日本テレビ系)出身の高橋は83年11月に両A面扱いの「ひとりぼっちは嫌い」(作詞:松本隆、作曲:松尾一彦)と「ピンクの鞄」(作詞:松本隆、作曲:細野晴臣)でデビュー。NHK『レッツゴーヤング』のサンデーズの一員としても活躍し、そのオリジナルソングとしてリリースされた4thシングルの本作で自身初のオリコンTOP100入りを果たしました。彼女の作品には南佳孝や大村雅朗など、聖子プロジェクトでお馴染みのメンバーが起用されていますが、シングル5作で歌手活動を終了。その後は作詞家として多くのアーティストに作品を提供しています。

06.「儀式(セレモニー)」松本典子(1986)
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:戸塚 修
『ミスセブンティーンコンテスト』でグランプリを獲得した松本は85年3月に「春色のエアメール」(作詞・作曲:EPO)でデビュー。ユーミンが作曲を手がけた3rdシングル「さよならと言われて」(作詞は銀色夏生)で各新人賞を受賞するなど、ニューミュージック系の作品でヒットを重ねていきます。中島みゆきから提供された本作は6枚目のシングルで、オリコン最高37位。卒業をテーマにしたミディアムバラードで、中島自身もアルバム『回帰熱』(89年)でセルフカバーしています。

BGM.「孫の唄」三田杏華(2016)
作詞:秋葉 清 作曲:木村一郎 編曲:京極あきら
昨年1月に本作でデビュー(「何がなんでもしあわせに」と両A面)した三田さんは愛媛県出身。小学 2 年生の頃、テレビで長山洋子が歌う姿を観たことがきっかけで民謡や三味線を習い始め、高校1年の時に出場したNHK『のど自慢』で長山の「じょんから女節」を歌って合格したところを若松さんに見初められたといいます。当時は歌手になるつもりがなかったため、一旦は断ったそうですが、大学卒業後の進路を考えた時に「やはり演歌を歌いたい!」という思いが募り、若松さんに連絡。そこからデビューの道が拓けたといいます。

BGM.「おかげ様で絶好調」三田杏華(2017)
作詞:三宅裕司 作曲:大崎聖二 編曲:京極あきら
今年2月にリリースされた2ndシングルは俳優の三宅裕司が作詞を担当。ほのぼの演歌のデビュー曲から一転、本作は都会に嫁いでいった娘を思う母親と、子育てに追われる娘とのやりとりをコミカルに歌ったポップな楽曲に仕上がっています。ライブではサビの部分で見せる“絶好調ダンス”も人気のようで、演歌にこだわらずどんな歌でも歌える歌手に、という若松さんの思いが感じられる作品です。

07.「アンコ椿は恋の花」三田杏華(2017)
作詞:星野哲郎 作曲:市川昭介 編曲:多田三洋
10月18日にリリース予定の3rdシングルは本作と「瀬戸内花言葉」の両A面扱い。オリジナルは言わずと知れた都はるみの出世作ですが、若松さんは三田さんの声やステージで歌う姿から、この曲が合うのでは?と考え、さらに「ただカバーするのではなく、ハワイアン風にアレンジしたら面白くなる」と閃いたといいます。原曲をほとんど知らないという平成生まれの三田さんが歌うハワイアン風の「アンコ椿は恋の花」、どんな衣装で歌うのかも楽しみです。

BGM.「瑠璃色の地球」松田聖子(1986)
作詞:松本 隆 作曲:平井夏美 編曲:武部聡志
松田聖子が妊娠中にリリースしたアルバム『SUPREME』に収録された本作は、アルバムのエンディングを飾る壮大なバラード。最近はアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』で、広瀬すずがカバーしたことも話題を呼んでいますが、本作を作曲した平井夏美と若松さんは今でも交流が続いており、今回は三田さんの新曲で久しぶりのタッグが実現しました。

08.「瀬戸内花言葉」三田杏華(2017)
作詞:適菜 収 作曲:河口恭吾、平井夏美 編曲:萩田光雄
10月18日にリリース予定の3rdシングルに収録される本作は、三田さんの出身地に近い瀬戸内を舞台にしたご当地ソングです。若松さんはまず哲学者で作家の適菜 収に作詞を発注し、その出来栄えの素晴らしさから旧知の仲の平井に作曲を依頼。平井は「さくら」のヒットで知られる河口恭吾と共同で作曲を手がけ、そのアレンジを萩田光雄が行なうという豪華プロジェクトが実現しました。

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