トップページ ラジオ 歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 第23回放送 特集:3ヶ月連続!作詞家・阿久悠特集第3弾「怪物(モンスター)・阿久悠の世界」

第23回放送 特集:3ヶ月連続!作詞家・阿久悠特集第3弾「怪物(モンスター)・阿久悠の世界」

第23回放送 特集:3ヶ月連続!作詞家・阿久悠特集第3弾「怪物(モンスター)・阿久悠の世界」

<2017.11.26OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

第23回放送
特集:3ヶ月連続!作詞家・阿久悠特集第3弾「怪物(モンスター)・阿久悠の世界」

今年(2017年)、没後10年・作詞家50年・生誕80年の節目を迎えた作詞家・阿久悠ですが、11月は15日にレコードメーカー8社から9タイトルのコンピレーションCDが一斉にリリース。17日・18日には2日連続で豪華アーティストによる『阿久悠リスペクトコンサート~君の唇に色あせぬ言葉を~』(東京国際フォーラム・ホールA)が開催され、テレビでは『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)や『ミュージックフェア』(フジテレビ系)で特集が組まれるなど、再び脚光を浴びています。
当番組でもその偉業を検証すべく、10月より3ヶ月連続の大型企画を実施中ですが、その第3弾にあたる今回は、ビクターエンタテインメントのディレクターとして、今までに数々の阿久悠作品集を手がけてこられた森谷秀樹さんがゲスト。阿久氏が存命中の2005年に発売された5枚組CD『人間万葉歌 阿久悠作詞集』の制作秘話や、この11月にリリースされたコンピ盤に関するエピソードまで、“怪物”と呼ばれた阿久氏の世界の魅力をたっぷりと伺いました。


01.「はじめての出来事」桜田淳子(1974)
作詞:阿久 悠 作曲:森田公一 編曲:竜崎孝路
阿久氏が最も多くの作品を提供した歌手であり、オーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)のアイドル路線を決定づけた立役者が桜田淳子でした。8thシングルの本作は桜田にとって初のオリコン1位を獲得。自身最大のヒット曲となり、75年の『紅白歌合戦』でも披露されました。彼女に並々ならぬ愛情を注いでいた阿久氏は、それまでのメルヘンチックな作品から路線変更するにあたり、4篇ほどの詞を用意し、そこからこの曲が誕生したといいます。

BGM.「日曜日はストレンジャー」石野真子(1979)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:筒美京平
『スター誕生!』出身の石野に対し、阿久はシングルA面6作を含む22作の詞を提供。4thシングルの本作では筒美京平が手がけたディスコサウンドに乗せて「悪魔になりたい」と囁くコケティッシュなヒロインを演じさせました。オリコン19位のスマッシュヒットを記録した本作は、アイドルポップスの傑作として今なお多くのファンに支持されています。

02.「ぽろぽろと」石野真子(1978)
作詞:阿久 悠 作曲:吉田拓郎 (編曲:鈴木 茂)
デビュー曲の候補にもなっていた本作は2ndアルバム『MAKOⅡ』(78年)に初収録。しっとりと聴かせる失恋ソングで、近年のライブでは弾き語りで披露されています。歌謡界最大のヒットメーカー・阿久 悠と、フォークの旗手・吉田拓郎は石野真子プロジェクトが初タッグ。今回は1stコンサートの模様を収録した『MAKO LIVE Ⅰ』(79年)に収められたライブバージョンでお届けしました。

BGM.「S・O・S」ピンク・レディー(1976)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:都倉俊一
PLが初のオリコン1位を獲得した2ndシングル。ここから9作連続の1位を記録するなど、空前絶後の快進撃が始まります。本作は「男は狼なのよ 気をつけなさい」や「昔の人がいうことみたいだと ぼんやりきいてたら駄目よ」といったフレーズが登場しますが、そうした人生訓や警句をしのばせた歌詞が多いのも阿久作品の特徴でした。

03.「人間はひとりの方がいい」森田公一とトップギャラン(1976)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:森田公一
阿久氏は歌い手や作曲家のことを常に想定しながら作詞をしていましたが、自身の心情を最も反映させた詞を提供していたのが、作曲家の森田公一が率いるトップギャランの作品群でした。本作では一見、絶望や諦念を感じさせるタイトルでありながら、「やはり人間はひとりではいられない」という阿久氏ならではの人間観が逆説的に綴られています。

04. 「ムカシ」都はるみ(2003)
作詞:阿久 悠 作曲:宇崎竜童 編曲:櫻庭伸幸
阿久氏は97年、100篇の新作と歌謡曲論を収録した『書き下ろし歌謡曲』(岩波新書)を出版。衰えぬ創作意欲と矜持を示して話題を呼びましたが、本作はその中に収められた詞に宇崎竜童が曲をつけた作品です。『人間万葉歌』シリーズを手がけたライターの北沢夏音は、阿久氏を「アフォリズム(物事の真実を簡潔に鋭く表現した警句)の詩人」と評していますが、本作にも「昔話に酔っていては明日の自分を失くしてしまうぞ」というメッセージが込められています。

BGM.「ふり向くな君は美しい」ザ・バーズ(1976)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:三木たかし
校歌や社歌、チャリティソングなど、ポピュラー音楽以外も数多く手がけた阿久氏は、スポーツの大会歌や球団歌も書き下ろしています。本作は当時同じ事務所に所属していた三木たかしと組んで、全国高等学校サッカー選手権の大会歌として制作されたもの。この種の作品としては異例のオリコン92位をマークするヒットを記録しました。

05.「蜘蛛男のダンス」はやぶさ(2017)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:前山田健一
没後10年・作詞家50年・生誕80年のメモリアルイヤーに始動した「未発表詞105080プロジェクト」は数百作に及ぶという阿久氏の未発表詞を楽曲化する取り組み。そのうちの1曲として誕生した本作は、“ヒャダイン”名義でタレントとしても活躍する音楽プロデューサーの前山田健一が作曲と編曲を担当しました。前山田いわく「ジュリーのダンディーさと、ピンク・レディーのファンタジーをガッチャンコさせた」本作は11月15日リリースの『阿久悠メモリアル・ソングス~青春はこわれもの』に収録。来春にはリアレンジしたバージョンがシングル化されることも決定しています。

BGM.「ジョニィへの伝言」新妻聖子(2017)
作詞:阿久 悠 作曲:都倉俊一 編曲:五十嵐宏治
11月15日発売の『地球の男にあきたところよ~阿久悠リスペクト・アルバム』に収録された本作は、ペドロ&カプリシャスの2代目ボーカリスト・髙橋真梨子のオリジナル歌唱で知られる珠玉のバラード。今回のトリビュートアルバムでは、当代一の実力派として知られる新妻聖子がカバーし、ミュージカル仕込みの見事な表現力で聴く者を魅了します。

06.「いずこ~ふたたび歌を空に翔ばそう」リリー・フランキー(朗読)(2017)
作詞:阿久 悠 BGM「空色の歌」作曲:奥田 弦 ピアノ演奏:奥田 弦
「未発表詞105080プロジェクト」により誕生した本作は『地球の男にあきたところよ~阿久悠リスペクト・アルバム』に収録。2001年生まれの若き天才ピアニスト・奥田 弦のピアノ演奏に乗せて、リリー・フランキーが朗読を聴かせます。生前、「ウォークマンの登場以降、みんながヘッドホンで音楽を聴くようになり、歌が空を翔ばなくなった」と嘆いていた阿久氏ですが、本作では未来への希望を感じさせる詞を綴っています。

07.「UFO」柏木由紀&渡辺麻友(2017)
作詞:阿久 悠 作曲:都倉俊一 編曲:上杉洋史
今回“まゆゆきりん”としてトリビュートアルバム『地球の男にあきたところよ~阿久悠リスペクト・アルバム』に参加した渡辺麻友と柏木由紀はAKB48の3期生。今年(2017年)2月7日、阿久氏の誕生日にNHKで放映された『うたコン』で、ピンク・レディーの「UFO」と「サウスポー」を、息の合ったパフォーマンスで披露したことがきっかけだったといいます。AKB48をプロデュースする秋元 康が日頃から阿久氏を尊敬している縁もあって、今回のスペシャルデュエットが実現しました。

08.「ロマンス」田村芽実(2017)
作詞:阿久 悠 作曲:筒美京平 編曲:Asu
『地球の男にあきたところよ~阿久悠リスペクト・アルバム』のディレクターを務めた森谷さんは選曲するにあたり、詞の世界観をリスペクトすることを重視。当時16歳の岩崎宏美が歌ってオリコン1位の大ヒットとなった本作に関しては、平成の10代がカバーすることを前提に歌い手を探し、その結果、元アンジュルム(ハロー!プロジェクト)で、現在は女優としても活躍する実力派の田村(レコーディング時18歳)にオファーしたといいます。

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