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第27回放送「増田惠子特集」(後篇)

第27回放送「増田惠子特集」(後篇)

<2018.3.25 OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

第27回放送 増田惠子特集(後篇)特集

両A面シングル「最後の恋/富士山だ」を2月21日にリリースした増田惠子さんをゲストにお迎えしての第二夜。1957年、静岡県生まれのケイさんは、中学3年のときに出会った未唯mieさんとユニットを組み、76年にピンク・レディーのケイとして「ペッパー警部」でデビューしました。以後、9作連続のオリコン1位、5作連続のミリオンセールスなど、当時の記録を次々と塗り替え、社会現象を起こしますが、81年に解散。ソロ歌手に転じてからは「すずめ」などをヒットさせたほか、女優としても数多くの作品に出演されています。ピンク・レディーとしては、2010年に“解散やめ!”宣言を行い、2011年に全国ツアーを実施。昨年末の『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)では、特別賞を受賞した恩師・阿久 悠氏のために、見事なパフォーマンスを披露したことは記憶に新しいところです。
前篇では、デビューするまでのいきさつや、ピンク・レディー時代の楽曲に対する想いなどをお伺いしましたが、後篇はソロ活動を開始してからのお話が中心。リスナーの皆様から寄せられたリクエストやメッセージにお応えしつつ、ソロ楽曲に関するエピソードや新曲に懸ける意気込みなどを伺いました。


01.「愛・GIRI GIRI」増田惠子(2014)
作詞:伊達 歩 作曲:小田裕一郎 編曲:増渕 東
オープニングを飾ったのはオーガナイザーお気に入りのピンク・レディー作品。オリジナルは80年3月に発売された17thシングルですが、ケイさんは2014年に発表したアルバム『愛唱歌』で34年ぶりにリメイクしています。同アルバムには、タイトルが「愛」から始まる作品のみが収録されていますが、ケイさんはスタッフからの勧めもあって、ソロとして歌うことを決意しました。

BGM.「すずめ~アコースティック・バージョン’05~」増田惠子(2005)
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:AZC
ケイさんの代表曲をアコースティックなサウンドで聴かせる本作は、2005年12月にリリースしたシングル「奇蹟の花」のカップリングに収録。オリジナルから24年を経てのセルフリメイクで、さらにしっとりとしたボーカルを聴かせてくれます。最近のライブではピアノ1本のバージョンに挑戦するなど、アレンジによって変わる世界観を楽しみながら歌っているとのことでした。

02.「すずめ」増田けい子(1981)
作詞・作曲:中島みゆき 編曲:青木 望
81年3月にピンク・レディーを解散したケイさんは、同年11月に本作でソロデビュー。ピンク・レディー時代から、女性の心情を繊細に綴った中島みゆきの詞世界に魅了されていたため、作品提供が実現したときは喜びの半面、「私に歌えるだろうか」という不安もあったといいます。レコーディングでは、当時のディレクターからの指示もあって、悲しくなりすぎないようにサラッと歌ったケイさんですが、それが功を奏したのか、本作はオリコン9位まで上昇する大ヒットとなりました。

03.「ためらい」増田けい子(1982)
作詞・作曲:松任谷由実 編曲:馬飼野康二
「すずめ」のヒットでアイドルからの脱却に成功したケイさんは、ソロ第2弾でユーミンこと松任谷由実の作品に挑戦します。「ためらい」はもともと女優の萩尾みどりのために書き下ろされた曲ですが、ユーミン自身も80年にリリースしたシングル「白日夢・DAYDREAM」のB面や、アルバム『時のないホテル』でセルフカバー。音楽ファンの間では当時から知られていた作品ですが、このときはスタッフからの提案でセカンドシングルにすることが決定したそうです。

BGM.「女優」増田惠子(1984)
作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:佐藤 準
ソロ第4弾シングルの本作は、ケイさん自身も出演していた人気バラエティ『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(テレビ朝日系)の挿入歌。サザンオールスターズの桑田佳祐からの提供曲ということもあって、大きな話題を呼びました。ちなみにサザンとピンク・レディーは同じレコード会社(ビクター)に所属。その繋がりもあって、ピンク・レディー時代は楽屋で話をすることもあったといいます。

04. 「らせん階段」増田けい子(1982)
作詞・作曲:竹内まりや 編曲:椎名和夫
今回はリスナーの皆様からリクエストを募りましたが、特に人気を集めたのが竹内まりやからの提供曲でした。3rdシングルとして発表された本作は、シャッフル系のリズムによる軽やかなナンバー。元恋人と3年ぶりに再会する女性のときめきがサウンドからも伝わってきます。当時の竹内は、堀ちえみ「待ちぼうけ」や、河合奈保子「けんかをやめて」など、アイドルへの作品提供が中心でしたが、本作はのちの“まりやワールド”に通じるアダルトなラブソングに仕上がっています。

05.「55ページの悲しみ」増田けい子(1982)
作詞・作曲:竹内まりや 編曲:椎名和夫
ソロとしては2枚目のオリジナルアルバム『恋するお友達』(82年)に収録された本作も竹内まりやからの提供曲。恋人の留守中に、本に挟んであった恋文を発見してしまった女性の動揺と悲しみを歌った切ない詞が印象的な作品です。2013年にリリースされた竹内まりやの提供作品集『Mariya’s Songbook』には本作が収録されていますが、そのセルフライナーノーツで竹内は「ケイさんの声にはマイナーコードのしっとりした曲が合う」とコメントしています。

06.「雨ふり」増田けい子(1982)
作詞・作曲:大貫妙子 編曲:戸塚 修
今回の特集では多くのリスナー様からメッセージが寄せられましたが、まだCD化されていない2ndアルバム『恋するお友達』に関するものも複数頂戴しました。同アルバムはユーミンや竹内まりやのほかに、来生えつこ・たかお姉弟、加藤和彦・安井かずみ夫妻など、ニューミュージック系の作家による作品で構成された名盤。大貫妙子も2曲を書き下ろしていますが、今回はリクエストをいただいた「雨ふり」をお届けしました。

BGM.「愛してるって言って」増田惠子(2014)
作詞:増田惠子、羽場仁志 作曲:羽場仁志 編曲:増渕 東
「詩や文章を書くのが好き」というケイさんはソロ活動を開始した頃、“サガン綾”のペンネームで「前夜祭(イヴ)」(「すずめ」のB面曲)などの作詞を手がけています。本作は2014年にリリースされたアルバム『愛唱歌』に収録されていますが、32年ぶりの作詞作品(羽場仁志との共作)ということで、大きな話題を呼びました。

07.「哀色の印象~AVEC LE FEU~」増田惠子(1989)
作詞:りいのまゆこ 作曲:Helen Bank、Christian Holl、Serge Mazeres 編曲:Christian Holl、Sanga Pierre、Lobry Pascal
ピンク・レディー時代、パリの街に魅了されたケイさんは、解散後に再訪。その際、パトリシア・カース(フランスのポピュラー歌手)の歌声に衝撃を受け、「自分もこういう歌を歌いたい!」と思ったことが、フランスでのデビューに繋がります。本作は仏語と英語の曲で構成されたアルバム『Simples Confidence』(日本では『Voice Cologne』のタイトルで発売)からシングルカットされ、フジテレビ系バラエティ『たけしのここだけの話』のエンディングテーマに起用されていました。

08.「白い小鳩」増田惠子(2012)
作詞:山上路夫 作曲:都倉俊一 編曲:椎名邦仁
米国でも大きな成功を収めた実力派歌手、朱里エイコが74年にリリースした作品のカバーです。ヤマハのボーカルオーディションでは、朱里のヒット曲「恋の衝撃」(72年)を歌うなど、もともと彼女のパンチのある歌声のファンだったケイさんですが、本作の存在を知ったのは2011年。以来、ライブでたびたび歌唱するお気に入りの作品となりました。作曲を手がけた都倉俊一からも「ケイに合っている」と太鼓判を押されています。

09.「最後の恋」増田惠子(2018)
作詞:阿久 悠 作曲:加藤登紀子 編曲:前山田健一
2週にわたる特集のエンディングには最新曲「最後の恋」をセレクト。ケイさんからは「この曲を聴いた、特に50代以上のカップルが、手を繋いで笑いながら歩いてくれたら嬉しい。そしてそばにいてくれる人たちに一層の慈しみを持って、ささやかな幸せをたくさん見つけていただきたい」という素敵なコメントをいただきました。

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