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第30回放送「特集:編曲家・萩田光雄の時代(前篇)」

第30回放送「特集:編曲家・萩田光雄の時代(前篇)」

<2018.6.17 OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

第30回放送 特集:編曲家・萩田光雄の時代(前篇)

2016年の放送開始以来、多種多様なテーマでお届けしてきた『午前0時の歌謡祭』。これまでに、作詞家では売野雅勇(16年3月)と阿久 悠(17年10~12月)、作曲家では筒美京平(18年2月)の各氏を特集してまいりましたが、6月は初めて編曲家を取り上げることにいたしました。
記念すべき第1弾は、6月11日に『ヒット曲の料理人 編曲家・萩田光雄の時代』(リットーミュージック)が出版されたばかりの萩田光雄さん。1946年生まれの萩田さんはヤマハ音楽振興会の作編曲コースで学ばれ、73年に編曲家として本格デビュー。日本レコード大賞の編曲賞を受賞した「シクラメンのかほり」(布施 明/75年)や「メランコリー」(梓みちよ/76年)をはじめ、「木綿のハンカチーフ」(太田裕美/75年)、「プレイバックPart 2」(山口百恵/78年)など、今までにおよそ4000曲のアレンジを手がけられています。
番組では新著の取材・構成を手がけられた馬飼野元宏さんをゲストにお迎えし、歌謡曲に斬新なアレンジを持ち込み、数々のヒット曲を送り出したトップアレンジャーの足跡と偉業を検証しました。


01「勇気があれば」西城秀樹(1979)
作詞:山川啓介 作曲:筒美京平 編曲:萩田光雄
オープニングでは、5月16日にお亡くなりになった西城秀樹さんの名バラードをお届けしました。79年のレコード大賞をジュディ・オング「魅せられて」と競った本作は、オリコン3位、『ザ・ベストテン』(TBS系)では1位を獲得した30thシングル。代表曲「ブルースカイブルー」(78年)の後日談的な詞と、萩田さんによる格調高いサウンドが聴く者の心を揺さぶります。

BGM.「日曜日の午後」岩渕リリ(1973)
作詞・作曲:青木 汎 編曲:萩田光雄
萩田さんにとっておそらく初のシングル作品と思われる本作は、当時ヤマハに所属していた岩渕リリの4thシングル。71年、「作曲コンクール」(のちの「ポピュラーソングコンテスト」)に譜面歌手として出場した岩渕は72年にデビュー。もとまろなどとの競作となった「サルビアの花」(72年/2ndシングル)のヒットで知られていますが、本作ではフォーク路線から一転、アイドルばりのポップな歌声を披露しています。

02.「道を求めて」岩渕リリ(1973)
作詞・作曲:高木麻早 編曲:萩田光雄
「日曜日の午後」のB面に収録された本作は、シンガーソングライター・高木麻早からの提供曲。フェイドイン・フェイドアウトという、萩田さんの画期的なアレンジが光ります。キャリア初期の萩田さんは、ヤマハのポプコンに寄せられる膨大な応募曲のアレンジを手がけており、そこでオーケストレーションなど、編曲の基礎を身に付けたといいます。

BGM.「ひとりぼっちの部屋」高木麻早(1973)
作詞・作曲:高木麻早 編曲:萩田光雄
第5回ポプコンで入賞を果たした高木麻早のデビュー曲。新人ながらオリコン16位まで上昇し、萩田さんにとっても初のヒットシングルとなりました。担当ディレクターはキャニオンの渡辺有三(元ザ・ランチャーズ)と、ヤマハの原 一夫(元ザ・サベージ)。スティールギターを駆使したカントリー調のアレンジは原の嗜好に合わせたそうですが、萩田さんは好みのハッキリしたディレクターとの仕事が好きだと語っています。

03.「シクラメンのかほり」布施 明(1975)
作詞・作曲:小椋 佳 編曲:萩田光雄
75年のレコード大賞、歌謡大賞をダブル受賞した布施 明の35thシングル。前年にレコード大賞を受賞した森 進一「襟裳岬」に続き、フォークと歌謡曲の融合を象徴する作品となりました。本作でフォークにはない壮麗なストリングスアレンジを施した萩田さんは初のオリコン1位と、レコード大賞の編曲賞を獲得。自身初のミリオンセラーも記録しています。

04. 「横須賀ストーリー」山口百恵(1976)
作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童 編曲:萩田光雄
70年代の歌謡界を席巻した山口百恵の13thシングル。萩田さんは従来のアイドルポップスにはない、重厚で派手なサウンドを構築し、自身2作目のオリコン1位を獲得しました。11thシングル「白い約束」(75年)から百恵プロジェクトに参加した萩田さんは、「秋桜」(77年)、「プレイバックPart2」(78年)、「さよならの向う側」(80年)など、彼女の引退までメインアレンジャーとして、数多くの編曲を手がけています。

BGM.「哀しい妖精」南 沙織(1976)
作詞:松本 隆 作曲:Janis Ian 編曲:萩田光雄
75年に「17才の頃」をヒットさせた米国のシンガーソングライター、ジャニス・イアンから提供された曲に松本 隆が詞を乗せた20thシングル。萩田さんはシンプルなアコースティックサウンドに仕上げ、オリコン20位のヒットとなりました。シンシア自身もお気に入りのナンバーで、76年の紅白歌合戦では本作を歌唱しています。


05.「心象風景」太田裕美(1977)

作詞:松本 隆 作曲:筒美京平 編曲:萩田光雄
ヤマハ出身の萩田さんは74年、南 沙織の「この街にひとり」(シングル「バラのかげり」B面)で、ヒットメーカー・筒美京平と初仕事を行ない、以後、名コンビとしてヒットを連発。太田裕美プロジェクトではデビュー曲「雨だれ」(74年)から「恋人たちの100の偽り」(77年)まで、多くの作品でタッグを組みました。8thシングル「恋愛遊戯」のB面に収録された本作は、馬飼野さんが「萩田アレンジの傑作の一つ」としてセレクトされました。

06.「ダンシング」いしだあゆみ(1977)
作詞:橋本 淳 作曲:細野晴臣 編曲:細野晴臣、萩田光雄
歌謡曲ファンの間で「名盤」との誉れ高い、いしだあゆみのアルバム『アワー・コネクション』収録曲。ティン・パン・アレー・ファミリーが演奏に参加している同アルバムで、萩田さんは6曲の作曲・編曲のほか、5曲で細野晴臣との共同アレンジを手がけています。シングルカットの話もあった本作も細野との共同アレンジで、シティポップ調の小粋なサウンドを聴かせてくれます。

BGM.「サンタモニカの風」桜田淳子(1979)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:萩田光雄
アレンジャーとしてだけでなく、コンポーザーとしても多くの作品を生み出している萩田さん。桜田淳子の26thシングルとして発表された本作もその1つで、オリコン24位のヒットを記録しました。75年の「シクラメンのかほり」以降、数々の萩田作品が紅白歌合戦で歌われてきましたが、編曲家のクレジットは表示されなかったため、「萩田光雄」の名前が紅白の映像に登場したのは、作曲を担当した本作が初めてでした。

07.「エトセトラ」大場久美子(1978)
作詞:小林和子 作曲・編曲:萩田光雄
萩田さんの作曲作品の中で、馬飼野さんが印象的な曲として挙げたのが大場久美子の4thシングル。のちに本田美奈子プロジェクトでもタッグを組む、東芝のディレクター・渋谷森久との仕事でしたが、萩田さんは16ビートのラテンサウンドに仕上げ、大場のピュアなボーカルを引き立たせています。オリコン最高53位。

08.「哀愁ニューヨーク」郷ひろみ(1979)
作詞:岡田冨美子 作曲:菅原 進 編曲:萩田光雄
米国の腕利きミュージシャンが集結した24丁目バンドが全曲を演奏したことで話題を呼んだアルバム『SUPER DRIVE』に収録されたブルージーなナンバー。ニューヨークで録音された同アルバムは、萩田さんのほかに、林 哲司、菅原 進、芳野藤丸、網倉一也など、当時の若手が作曲を担当した意欲作で、全曲のアレンジを萩田さんが手がけています。

《イントロクイズ解答》

 

 

 

 

「私のハートはストップモーション」桑江知子

 

 

 

 

 

「吐息でネット。」南野陽子

 

 

 

 

「好きよキャプテン」ザ・リリーズ

 

 

 

 

「時には娼婦のように」黒沢年男

 

 

 

 

「少年ケニヤ」渡辺典子

 

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