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第32回放送「西城秀樹 リクエスト特集 前篇」

第32回放送「西城秀樹 リクエスト特集 前篇」

<2018.8.19 OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

8月は、5月16日に63歳の若さでお亡くなりになった西城秀樹さんの特集を実施しました。字は違いますが、同じ名前(ヒデキ)を持つオーガナイザー濱口にとって、秀樹さんは少年時代より憧れと親近感を抱いてきた存在。それだけに今回の早すぎる訃報には大きなショックを受けました。
当番組では秀樹さんが逝去された直後の放送で「勇気があれば」をオンエアし、「近いうちに偉大な歌手の追悼特集を行ないたい」とアナウンスしておりましたが、その際には「是非、実現させてほしい」との声が殺到。実施にあたって、SNSを通じて秀樹さんへのメッセージやリクエストを呼びかけたところ、番組史上最多のリクエストが寄せられました。そのほとんどが長文のコメント付きで、西城秀樹というスターがいかに多くの方たちに愛され、日本の音楽界に大きな足跡を残してきたかを改めて実感した次第です。
番組では全64曲に達したリクエストにお応えするため、前・後篇の特別編成を組み、3分の1にあたる21曲を紹介。リスナーの皆様から寄せられた熱いメッセージも、可能な限り紹介させていただきました。前篇は70年代にリリースされた作品の中から11曲をお届けしました。


01.「恋する季節」西城秀樹(1972)
作詞:麻生たかし 作曲:筒美京平 編曲:高田 弘
当時16歳だったボーカルが初々しいデビュー曲。もともとアイ高野(ザ・カーナビーツやクリエイションで活躍)のために書かれた作品ということもあって、カーナビーツの代表曲「好きさ好きさ好きさ」を彷彿とさせるフレーズも登場します。今回は1stアルバム『ワイルドな17才』(72年11月)に収録されたナレーション付きバージョンをお楽しみいただきました。

02.「情熱の嵐」西城秀樹(1973)
作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦 編曲:馬飼野康二
初のオリコンTOP10入り(最高6位)を果たした5thシングル。♪君が望むなら~(ヒデキ!)のコール&レスポンスと、ドアのノブを回すようなアクションが一世を風靡し、デビュー2年目でトップアイドルの座に就きました。サウンドには、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズやチェイスなど、当時世界的に流行していたブラスロックの影響が見て取れます。

03.「ちぎれた愛」西城秀樹(1973)
作詞:安井かずみ 作曲・編曲:馬飼野康二
シングル6作目にして初のオリコン1位を獲得した代表曲のひとつ。絶叫調のセリフ(本作では「好きだ、好きだよ、好きなんだよ~」)が初めて挿入され、「長髪をふり乱して絶唱するヒデキ」のパブリックイメージが形成されました。新御三家の中では最も早くオリコン1位を獲得し、本作で日本レコード大賞の歌唱賞も受賞しますが、保守的だった紅白歌合戦には秀樹さんだけが落選。従来の枠組みに捉われない歌謡界の革命児が初出場を果たしたのは翌74年のことでした。


04. 「涙と友情」西城秀樹(1974)
作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦 編曲:あかのたちお
オリコン4位をマークした11thシングル。74年の秀樹さんは、「薔薇の鎖」「激しい恋」「傷だらけのローラ」とビッグヒットを連発するかたわら、TBS系ドラマ『寺内貫太郎一家』や、映画『愛と誠』に出演するなど俳優としても飛躍。スタジアムにおける日本人初のワンマンコンサートを大阪球場で開催するなど八面六臂の活躍ぶりを見せましたが、その年を締めくくったシングルがGSサウンド風の本作でした。

05.「君よ抱かれて熱くなれ」西城秀樹(1976)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:三木たかし
デビュー以来、主に「たかたかし(詞)・鈴木邦彦(曲)コンビ」か「安井かずみ(詞)・馬飼野康二(曲)コンビ」の作品でヒットを重ねてきた秀樹さんですが、デビュー5年目に作家をチェンジ。当時の担当マネージャーから「ヒデキを少年から青年にしてほしい」と依頼された阿久 悠は、あべ静江や伊藤咲子のプロジェクトでコンビを組んでいた三木たかしとともに7作連続でシングルA面を担当し、その重責を果たします。その第1弾にあたる16thシングルの本作はオリコン3位のヒットを記録しました。

06.「ジャガー」西城秀樹(1976)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:三木たかし
阿久・三木コンビによる第2弾で、オリコン3位まで上昇した17thシングル。アン・ルイスが手がけたセクシーな衣装と、「君が死んだら俺も死ぬ」で始まる、約30秒に及ぶ絶叫調の長台詞が話題を集めました。既成概念に捉われない発想力を持つ阿久は、本作で「歌番組で容易にカットできない歌づくり」にチャレンジ。その結果、当時主流だった3コーラスや2コーラス半などの定型とは全く異なる、複雑な構成の楽曲が誕生しました。

07.「カモン・ベイビー」西城秀樹(1975)
作詞:一の宮はじめ 作曲:吉野ふじ丸 編曲:惣領泰則、吉野ふじ丸
15thシングル「白い教会」のB面に収録されたライブ音源で、当時、秀樹さんのライブを支えていた振付師の一の宮はじめが作詞、バックバンドの藤丸BANDを束ねていた吉野ふじ丸(現・芳野藤丸)が作曲を手がけています。75年の秀樹さんは、富士山麓で3万人を集めた野外ライブを7月に実施、その後の全国ツアーの模様を収めたドキュメンタリー映画『ブロウアップヒデキ』が10月に公開されるなど、ライブパフォーマーとしての評価も確立していきました。

08.「海辺のまぼろし」西城秀樹(1978)
作詞:三浦徳子 作曲:西城秀樹 編曲:大谷和夫
9枚目のオリジナルアルバム『ファースト・フライト』に収録された、グルーヴ感あふれるアーバンなナンバー。このアルバムで秀樹さんは11曲中6曲の作曲を手がけていますが、忙しい合間を縫っての曲づくりに、かなり苦労したといいます。演奏陣は、この翌年にSHOGUNとしてデビューする芳野藤丸(ギター)、ミッチー長岡(ベース)、山木秀夫(ドラム)、大谷和夫(アレンジ、キーボード)、中島 御(パーカッション)らが務めています。

09.「ラスト・シーン」(1976)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:三木たかし
年上と思われる女性とのセンチメンタルな別れを描いた19thシングル。ワイルドなシャウトだけでなく、囁くように歌うバラードでも極上の歌声を聴かせてくれた秀樹さんですが、本作はその代表曲といえるでしょう。オリコン8位と、秀樹さんの中では中規模のヒットにとどまりましたが、名曲として今なお多くのリスナーの心を捉え続けています。

10.「遥かなる恋人へ」(1978)
作詞:竜 真知子 作曲・編曲:馬飼野康二
今回、多くのリクエストを集めた本作は、太田裕美「木綿のハンカチーフ」(75年)のアンサーソングを思わせる詞が話題になった27thシングル。オリコンでは最高8位ながら、TBS系『ザ・ベストテン』では5位まで上昇。電話リクエストで順位が決定する文化放送『決定!全日本歌謡選抜』では2週連続の1位を獲得したミディアムバラードです。

11.「ブルースカイブルー」(1978)
作詞:阿久 悠 作曲・編曲:馬飼野康二
76年の「君よ抱かれて熱くなれ」以降、2年半で10作のシングルA面を手がけた阿久 悠が最後に詞を提供した26thシングル。オリコン最高3位のロングセラーとなり、日本レコード大賞の金賞など、年末の音楽祭で数々の賞を受賞しました。秀樹さんの葬儀では出棺時にこの曲が流れ、参列者が合唱して見送ったことも記憶に新しく、これからも秀樹さんを象徴する名バラードとして歌い継がれていくことでしょう。

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