トップページ ラジオ 歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 第47回放送「特集:ヒット曲の料理人/編曲家・船山基紀を迎えて 後編」

第47回放送「特集:ヒット曲の料理人/編曲家・船山基紀を迎えて 後編」

第47回放送「特集:ヒット曲の料理人/編曲家・船山基紀を迎えて 後編」

<2019.10.27 OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

10月10日に初の著書『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』(リットーミュージック)を上梓された船山基紀さんをゲストにお迎えしての第二夜。前篇はキャリア初期ともいえる70年代の楽曲で構成しましたが、後篇は80年代以降のアレンジ作品を中心にお届けしました。今回もリスナーの皆様から寄せられたリクエスト曲を交えつつ、誰もが知る大ヒット曲から、アルバム収録曲まで、幅広くご紹介。船山さんには各楽曲に関するエピソードはもちろん、リスナーからの質問にも答えていただき、さらにはイントロクイズにまで挑戦してもらうという盛りだくさんの内容でした。

「ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代」

船山基紀・著/リットーミュージック

定価:本体2,000円+税

歴代編曲家シングル総売上2位(オリコン調べ)。数多くのヒット曲を手がけてきた編曲家・船山基紀のアレンジの手法と魅力をロング・インタビュー、関係者の証言などで、明らかにしていく。

01.「大都会」クリスタルキング(1979)
作詞:田中昌之、山下三智夫、友永ゆかり 作曲:山下三智夫 編曲:船山基紀
ヤマハでアレンジャーとしての経験を積んだ船山さんは、ポピュラーソングコンテスト関連作品の編曲を数多く担当。第18回ポプコンと第10回世界歌謡祭でグランプリを獲得した本作では、田中昌之のハイトーンボイスによる歌い出しに拮抗するには、大都会をイメージした“無機質な機会感”しかないと考え、イントロを作ったといいます。数あるヒット曲を持つ船山さんですが、80年にチャート1位を獲得した本作は、2019年時点で自身最大のセールスを誇る代表曲となっています。

BGM.「眠れぬ夜」西城秀樹(1980)
作詞・作曲:小田和正 編曲:船山基紀
ヒットメーカーの船山さんだけに、今回の特集には多くのリクエストが寄せられましたが、その中で最も多くの票を集めた歌手が西城秀樹でした。船山さんが初めて編曲したヒデキ作品は「ブーツをぬいで朝食を」(78年)のB面に収録された「青年」。本作は「エンドレス・サマー」(80年)に続く2作目のシングルA面曲でオリコン10位をマークしました。言わずと知れたオフコースのカバー曲です。


02.「ジプシー」西城秀樹(1981)

作詞:森 雪之丞 作曲:鈴木キサブロー 編曲:船山基紀
西城秀樹プロジェクトでは、80年代を中心に多くのアレンジを手がけた船山さん。レッド・ツェッペリンやジャニス・ジョプリンを好む、生粋のロックミュージシャンである西城に対しては、常にロックテイストのサウンドを意識して編曲していたそうです。一夜の恋に身をやつす女心を歌謡ロック風のサウンドに乗せて歌った本作はオリコン15位まで上昇。ファンからの人気が高く、今回も多くのリクエストを集めました。

03.「リバーサイドで逢いましょう」西城秀樹(1989)
作詞:小林和子 作曲:濱田金吾 編曲:船山基紀
どんな楽曲も歌いこなした西城秀樹ですが、船山さんはアッパーでも、バラードでも、男っぽさが伝わるようなアレンジを心がけていたとか。アルバム『Golden Earrings』からシングルカットされた本作は、濱田金吾が作曲を手がけたシティポップ調のバラード。ゴージャスなサウンドに乗せた、大人の余裕が漂うセクシーなボーカルが聴きどころです。

BGM.「ハッとして!Good」田原俊彦(1980)
作詞・作曲:宮下 智 編曲:船山基紀
未都 由のシングル「帰っておいで」(77年)以来、ジャニーズ所属歌手の楽曲を数多く手がけてきた船山さんですが、田原俊彦のプロジェクトではシングルA面19曲をアレンジ。その第1弾が2ndシングルの本作でした。学生時代、ビッグバンドでジャズを演奏していた船山さんは、この曲で自身が好むグレン・ミラー・サウンドとロックンロールを融合。数ある編曲作品の中でも5本の指に入る仕上がりとなり、オリコン1位の大ヒットに結びつけました。

04. 「ジュリエットへの手紙」田原俊彦(1981)
作詞・作曲:宮下 智 編曲:船山基紀
田原の3rdアルバム『No.3 Shine Toshi』のエンディングを飾るバラード曲。ファンのみならず、ポップスファンの間でも名曲の呼び声高い作品です。前篇でもご紹介した通り、船山さんの編曲作品で大活躍していたのが、“ハネケン”の愛称で親しまれた羽田健太郎。その運指は神業の領域で、羽田がピアノを弾くことを前提にアレンジされた本作でも華麗な指さばきを確認することができます。

05.「仮面舞踏会」少年隊(1985)
作詞:ちあき哲也 作曲:筒美京平 編曲:船山基紀
歌メロとは異なるメロディで、インパクト絶大のイントロをつける名手として知られる船山さんが、最も記憶に残る仕事として挙げた少年隊のデビュー曲。本場・米国でダンスの修行を重ね、ジャニーズ期待の大型新人として売り出されたグループだけに、失敗は絶対に許されないというプレッシャーの中、キャッチーな前サビに負けないイントロを・・・と考え抜いた末に編み出されたのが、フェアライトを駆使して作った5拍子のイントロでした。本作は新人ながら初登場1位を獲得。翌86年の新人賞を総なめにします。

BGM.「淋しい熱帯魚」Wink(1989)
作詞:及川眠子 作曲:尾関昌也 編曲:船山基紀
3rdシングル「愛が止まらない」(88年)からWinkプロジェクトに参加した船山さんは当時、ユーロビートで世界的ヒットを連発していたPWL(英国の音楽レーベル)のサウンドを徹底的に研究。外国曲のカバーでは、原曲を超える厚みのあるサウンドで、ヒットを連発します。“ユーロビートの女王”カイリー・ミノーグのカバーでブレイクしたWinkは5thシングルの本作で日本レコード大賞を受賞。オリジナル曲でも結果を残し、船山さんにとっても思い入れのある楽曲となりました。

06.「Romanticが止まらない」C-C-B(1985)
作詞:松本 隆 作曲:筒美京平 編曲:船山基紀
83年に“ココナッツ・ボーイズ”名義でデビューした5人組バンドの通算3作目、改名後初のシングルです。バンドとして後がない状況で、作曲はヒットメーカーの筒美京平が担当。レコーディングではちょっとしたハプニングがあったそうですが(詳しくは新著『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』に書かれています)、船山さんによるキャッチーなイントロも評判を呼び、本作はオリコン2位まで上昇する大ヒットとなりました。

07.「WOMAN IN LOVE」サーカス(1988)
作詞:荒木とよひさ 作曲:井上大輔 編曲:船山基紀
80年代後半、ユーロビートを昇華した独自のサウンドを開拓した船山さんは、邦楽でもその方法論を応用。洋楽カバーを思わせるダンサブルなアレンジが心地よい本作は、カメリアダイヤモンドのイメージソングに起用され、彼らにとって4年ぶりのチャート入りを果たすヒットとなりました。メンバーの叶 正子はヤマハ時代からの旧友で、サーカスとしての仕事はこの時が初めてだったといいます。

BGM.「そのままの君でいて」仁藤優子(1989)
作詞:森 由里子 作曲:羽田一郎 編曲:船山基紀
アニソン、劇伴、舞台音楽など、幅広いジャンルで活躍を続ける船山さんですが、本作はテレビアニメ『機動警察パトレイバー』のオープニングテーマ。仁藤優子の4thシングルとしてリリースされ、オリコン52位のスマッシュヒットを記録しました。

08.「サヨナラは私のために」松本伊代(1986)
作詞:川村真澄 作曲:林 哲司 編曲:船山基紀
デビュー6年目、21歳になった松本伊代が自らの希望でユーミン路線に転換した“恋愛三部作”の第2弾シングルです。船山さんは1stアルバム『センチメンタルI・Y・O』(81年)で3曲のアレンジを手がけていますが、シングルA面の編曲は前作「信じかたを教えて」が初。本作ではフレンチポップス風のサウンドで、大人になった彼女の魅力を引き出すことに成功し、オリコン18位のヒットに結びつけました。

《イントロクイズ解答》

 

 

 

 

「ダーリング」沢田研二

 

 

 

 

「恋人よ」五輪真弓

 

 

「フラワー」KinKi Kids

 

 

 

 

「宙船(そらふね)」TOKIO

 

 

 

 

「シンデレラガール」King & Prince

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