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歌謡曲、期待の星 川上大輔

歌謡曲リミテッド スペシャルインタビュー

歌謡曲、期待の星 川上大輔

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取材・文/竹部吉晃 公開日:2013.02.18

--デビュー曲についてお聞かせください。2月6日にリリースされるデビュー曲「ベサメムーチョ」を最初に聴いたときの感想はいかがでしたか。

川上:曲の存在は知っていましたが、「ベサメムーチョ」という言葉の意味は知りませんでした。それで、調べてみたら「もっとキスして」という意味であることを知ったんです。最初のうちは、「ベサメムーチョ」という言葉の響きにちょっと恥ずかしさもあったんですが、何度も聴きこんで歌っていくうちに、言葉にはし難い魅力に惹きこまれていきました。

--この歌詞は女性目線の内容ですよね。

川上:冷静に言葉だけを追うと、女性の恋愛観が書かれている歌詞なので、ここに書かれている恋愛観を完全に理解することはできないかもしれないと思ってしまいます。でもいざ歌ってみると僕の声が高いということもあるのか、歌の主人公になりきることができるんです。僕なりの表現方法でこの曲の世界観を損なわないように歌える気がしてきました。

--あるパートでは女性が歌っているんじゃないかと錯覚するところもあります。

川上:自分では男性の曲より女性の曲のほうがすごくしっくりきて歌いやすいんです。もしかしたら、僕の中に女性的なものがあるのかもしれないですね。

--ラテンの曲調も川上さんの声に合っているようです。

川上:テンポ感もキーの幅もとても歌いやすい曲です。もう少しテンポが速くなると難しくなるのかもしれませんが、このくらいのテンポが自分にはちょうどいいと思いました。


《初回限定盤CD》

デビューシングル
「ベサメムーチョ」
2013年2月6日発売

初回限定盤:
WPCL-11291 / ¥1,050円(税込)
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通常盤:
WPCL-11277 /¥1,050円(税込)
amazonで購入する

カセット:
WPCL-10001 / ¥1,050円(税込)
amazonで購入する

--この曲の魅力はどこにありますか。

川上:まだ「ベサメムーチョ」がデビュー曲になると決まっていないときから、すごく気に入っていて、この曲は自分の声に合うと思っていました。ですから、「ベサメムーチョ」がデビュー曲に決まったときはすごく嬉しかったです。この曲の魅力は、一度聴けば覚えてしまうくらい、すごくキャッチーなところにあります。特にサビはそうですね。でもJ-POPではなく、ラテン調の歌謡曲である、というところが面白いです。

--ビデオクリップのダンスも印象的です。

川上:真島茂樹さんに振付をしていただきました。最初はポイントだけを振付で歌う予定だったんですが、真島さんに気合を入れていただいてすべてに振りが付けられることになったんです。最初は自分でできるかどうかわからなかったんですが、一生懸命練習して覚えました。踊りながら歌うのは予想以上に大変でした(笑)。でもあの曲はエンターテインメント性のある曲ですから、振付があったほうが栄えますよね。ただ歌うよりも、振付を加えてお客さんが見て楽しいものにしたほうが多くの人に喜ばれますから。たとえ、こっけいに思われたとしても注目を集められれば成功だと思います。

--この曲の歌詞の好きなフレーズは?

川上:「涙がにじむ」というところです。遠くに夕陽があって、それが涙でにじんでぼやけていく、そんな風景がメロディにとても合っています。歌っていて自分もそういう気持ちになります。

--シングルのカップリング「恋心」についてはいかがですか。シンプルなアレンジ、切ない歌詞が印象的です。

川上:「ベサメムーチョ」同様、この曲もたくさんデモを録った中の1曲でした。シングルはラテン歌謡で女唄というコンセプトでしたので、カップリングもそれに合わせる形で選ばれました。「恋心」はタンゴ調で僕の声にも合っていたので、すごくいい選曲だと思います。でも、シンプルなアレンジの曲であるがゆえに、歌うのが難しくて、今聴くと「あそこをこうすればよかった」とか、思ってしまいます。まだ最初なので、反省は尽きませんね。これも勉強として、これからに活かしていきます。

--ジャケットについてもお聞かせください。レスリー・キーさん撮影の写真が印象的です。

川上:写真は詳しくないのですが、レスリー・キーさんの名前は存じておりました。しかも、レスリーさんはこれまで一度も新人を撮影したことがないということでしたので、すごく光栄に思いました。撮影前はちょっと緊張していたんですが、レスリーさんの人柄のよさで、リラックスすることができて、いい撮影になりました。ポージングも含めて1から10まで丁寧に教えていただき、時間にして5、6時間の撮影でしたが、とてもいい経験をさせていただきました。あと、撮影中にレスリーさんに「僕も28歳でプロデビューした」という話を聞かせていただき、いろいろアドバイスもいただきました。これからの自分の財産になるような、すごく貴重な経験でした。

--面白いエピソードはありましたか。

川上:撮影中はいろいろ無理なポーズにさせられて、翌日筋肉痛になるかもと思っていたんですが、そこで初めて普段のスポーツジム通いを活かせることができました(笑)。

--スポーツジムに通っている話はデビューイベントでも話されていましたね(笑)。出来上がった写真を自分で見てみていかがですか。

川上:すごいなって思います(笑)。最初、iPhoneで何枚か試しに撮ってくれたんですが、その写真がもう素晴らしいアーティスト写真になっているんです。僕らが撮ればただの記念写真にしかならないのに、レスリーさんが撮るとアーティスティックな写真になってしまう。そこから違うので、すごく驚きました。

--続きまして、3月6日発売のアルバム『ベサメムーチョ~美しき恋唄~』についてお聞かせください。デビュー早々にアルバムをリリースする感想はいかがですか。

川上:名曲中の名曲ばかりをカバーさせていただいているので、カラオケにならないようにと心がけました。オリジナルとは違う自分独自の歌にすることがカバーの醍醐味ですから、僕のテイストをどうしたらうまく出せるのか、そこに集中して歌いました。

--このアルバムはカバーアルバムで、サブタイトルに「美しき恋唄」とあるように様々なラブソングが素晴らしい歌唱で収録されています。

川上:レコーディング前に原曲を聴きこみ、オリジナルを歌われている歌手の方の歌唱法を勉強して、リスペクトを込めて歌わせていただきました。当時レコーディングされた曲には、ブレスや歌詞と歌詞の間の休符の歌い方など、今の歌手にはない魅力があるんです。歌を歌ううえで、昭和の歌謡曲を聴くことは技術面やメンタルの面を学ぶことにおいて、すごく勉強になり、プラスになります。


《初回限定盤CD》

ファーストアルバム
「ベサメムーチョ ~美しき恋唄~」
2013年3月6日発売

初回限定盤:
WPCL-WPZL-30555/6 / \3,465円(税込)
amazonで購入する

通常盤:
WPCL-11358 / \2,940円(税込)
amazonで購入する

カセット:
WPTL-10001 / \2,940円(税込)
amazonで購入する

【収録曲】
1. ベサメムーチョ
2. ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー
3. あなたのすべてを
4. 死ぬほど愛して
5. 星降る街角
6. 愛人
7. お金をちょうだい
8. 面影
9. 爪
10. ウナ・セラ・ディ東京

--プロデューサーの草野浩二さんは、「川上さんにはいい曲なのにあまり世の中に知られていない曲、でも聴けばみんなが知っていると思う曲を歌ってほしかった」とおっしゃっていました。アルバム収録曲の中には川上さん自身も知らなかった曲もあったと思います。

川上:おっしゃる通り、メロディを聴けばみんなが知っている曲を選んで歌わせていただきました。でも「愛人」や「星降る街角」「ウナ・セラ・ディ東京」「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」など、半分くらいは知っていました。プロデュースしていただいた草野さんに言われたのは、機械に頼らない歌唱法です。今のレコーディング技術は、どんなものでも修正が可能です。でもそれによって、聴こえはよくなるけど、聴く人の耳には残らなくなってしまいます。多少音程がずれて声がかすれていても、そこがいいアクセントになるよう、直さずにそのままになっています。昭和歌謡を歌わせていただくと言うことはそういうことだと理解しています。

--知っている曲と知らない曲で歌いやすい、歌いにくいという感覚はありましたか。

川上:歌詞が自分の中に入ってくるか来ないかで歌いやすさが決まります。先ほども言いましたが、なぜか、女心を書いた歌詞は自然と自分の体に入ってくるんです。

--アルバムの中で印象的な曲となるとどの曲になりますか。

川上:すべての曲が印象的ですが、しいて言えば「爪」でしょうか。この曲はシャンソンのジャンルに入ると思うんですが、他の曲と違い、曲調も単調で、どう表現して歌ったらいいかとても悩んだんです。しかも、この曲はいろいろな方が歌われていて、それぞれのレコードが個性的な歌い方です。曲中には語りがあって、その語りもカバーされる方それぞれ違うんです。僕のバージョンでは、物まねにしたくないということで、語りを少なくすることにしたんです。実際に僕が語ったのは「素敵な夢をもつことよ」というところと「そんな顔をしてどうしたの?」の2カ所だけ。そのフレーズは今までカバーされた方があまり語っていない部分なんです。そういう意味では、川上大輔の新しい「爪」になったと思います。

--ご自身のアルバムを聴いてみた感想はいかがですか。

川上:僕はまだまだ歌の修業を積んでいる途中だと思うんです。ただ声には特徴があって他の人にはないものだと自覚しています。これから勉強していかなければならないことはたくさんありますが、今はただ、歌に対する一生懸命な姿を見ていただければと思っています。

--最後に今後の目標をお聞かせください。

川上:たくさんライブを行って、多くの人に自分のことを知っていただきたく思います。同時に昭和歌謡の名曲の素晴らしさを多くの方に知っていただきたい。今までの歌謡曲ファンの方には、僕が歌うことで新しい歌謡曲の魅力をお伝えできればと思っています。

--今はカバー曲を中心に歌われていますが、いずれご自身のオリジナル曲を歌う機会も出てくるんでしょうね。

川上:そういう機会をいただいて、自分のオリジナル曲をもつことができ、さらにその曲が世の中に知っていただければ、これ以上の幸せはないと思っています。でも、変わらないことは、日本の古き良き歌謡曲のテイストを歌っていくことで、そこを根っこに持って活動していきたいと思っています。「ビジュアル歌謡」と聞いて、何だろう?と思われる方も多いと思います。でもそこから関心をもっていただき、ひとりでも多くの人に僕の歌を聴いてもらえるように頑張っていきたいと思います。

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川上大輔

東京都出身。1984年11月12日生まれ。身長180cm。体重66kg。2013年2月6日に待望のデビューシングルを発売。日本歌謡の名曲「ベサメムーチョ」をカバー。その官能的なプラチナボイスと端正な容姿で、美しき日本歌謡の進化型「ビジュアル歌謡」の新星として大きな注目を集めている。
http://daisuke1112.jp/

 

『東京レコード散歩』2017年2月22日発売。東京にちなんだ曲だけを収録したコンピレーション・アルバム『東京レコード散歩』第二弾がレコード会社3社から同時発売!

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