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「琥珀色の声」で歌う「平成ドラマティック歌謡」モナオ

歌謡曲リミテッド スペシャルインタビュー

「琥珀色の声」で歌う「平成ドラマティック歌謡」
モナオ

インタビュー・文/広川たかあき 公開日:2013.09.20

元編集者、テニスのインストラクターを経て、プロの歌手に転進、というユニークなキャリアをもった演歌系シンガーのモナオのデビュー曲「愛してもなお」が現在、有線やラジオで徐々に火がつき始めている。口ずさみやすいメロディー、叶わぬ恋をテーマにした切ない歌詞、ドラマティックなアレンジ、そして「琥珀色の声」といわれるモナオの歌唱の要素が重なり、「平成ドラマティック歌謡」のキャッチコピーに違わぬ評価を得ている。先日行われたファーストコンサートもソールド・アウトの盛況、今後の歌謡曲シーンをにぎわせてくれそうな名曲の登場である。そのモナオに隠されたキャリア、これからの目標、「愛してもなお」についての熱い思いを聞いた。

--満を持してのメジャーデビューと唐沢亮からモナオへの改名。ダブルでおめでとうございます。非常にインパクトのある名前ですが、まずはこの改名についてお聞かせください。

モナオ:2009年の4月4日に唐沢亮の名前で「愛してもなお」を出して、それから4年が経ち、レコード会社を変えて、もう一度リリースすることになりました。なので、この機会に芸名を変えようということになったんです。そこで思い出したのが、これまでの活動でポスターを貼ってもらっていたお店のことでした。そこでは「モナオさん」って呼んでくださる人たちがいて、「それって面白いな」ってずっと思っていたんです。歌謡選抜のイベントでも「モナオコール」が沸きあがったりしていたし、キャッチーで変わった名前なのが良いんじゃないかと決めました。

--ファンの方からの反応はどうですか。

モナオ:若い層の人たちは面白がってくれます。年配の方からは「苗字がないのはどうなのかな?」と、お叱りも受けましたけど……。でもこの歌は、ド演歌とは違う。歌謡曲であり、バラードでもあるけど、ポップスやAORの雰囲気があるって言ってくれる人もいて。ジャンルにとらわれないような楽曲なので、名前も何かにとらわれることがないような名前にしたいし、人とは違うことをやって行きたいということで、この歌から名前を取りました。

愛してもなお / モナオ

モナオ デビューシングル
『愛してもなお』
c/w「オホーツク男哀歌」

8月28日発売
YZME-15032
メロディーレコーズ

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--もともと、モナオさんは演歌歌手を目指していたんでしょうか。

モナオ:はい。本格的に演歌歌手を目指したときに、鈴木淳先生の音楽教室に通っていました。そこでキム・ヨンジャさんの曲などを手掛けられた田尾将実先生からレッスンを受けていたんですが、最初の課題曲がMr.Childrenの「イノセント・ワールド」。それくらいにポップスを勧められていたんです。そこを何とか折り合いをつけてお願いした曲が、CHAGE & AKAの「ひとり咲き」。それからも演歌に近い歌謡曲をレッスンしてもらってきました。

--演歌歌手への憧れはもっと若い頃からですか?

モナオ:高校生の時からプロの歌手になりたいと思っていました。いろいろオーディションを受けたり。でも親から「大学受験の逃避じゃないか」と思われたので、とりあえず大学に入ったんです。大学になってから歌手を目指そうと心に秘めていました。でも大学生活があまりにも楽しかったんで、そんな思いもいつの間にか薄れてしまって(笑)。

--そのあと昔、モナオさんはテレビ誌の編集に携われていたそうですが。

モナオ:「TVガイド」で有名な東京ニュース通信社に就職して、実際に現場でテレビに出ている人を取材していたんです。そのうち、「自分がやりたかったことって歌手になることだよな」と、気付きはじめて、本格的にレッスンを受けようと思ったんです。それと同時に、「NHKのど自慢」をはじめ、いろいろなカラオケ大会に参加したんですけど、「30歳になる前にチャンスがなかったら諦めよう」と決めていました。いま考えると、自分の夢を年齢で諦めるなんて意味のないことだと思うんですが。

--そこでいったん夢を断念してしまった。

モナオ:その頃に知り合ったプロのテニス選手が、世界に通用する人間を育てるという夢を持っていたんです。そこに集まっていた子たちの多くが、高い志を持っているのを間近で見て、その夢のお手伝いをしようという気持ちで、テニススクールのマネジャーになりました。そのうち、テニスのイベントで歌を歌うことが増えて、それを見た老人ホームのスタッフさんが声を掛けてくれたんです。それから定期的に、慰問にうかがうようになったんですが、今までは、のど自慢にしろ、カラオケ大会にしろ、勝つことだけが目的だったけど、ホームへ行ったら僕の歌で喜んでくださる方たちが大勢いて、歌う意味が全然違っていったんです。「歌うってこういうことなんだ。だったら続けていきたいな」っていう思いが強くなり、慰問にも力を入れはじめました。

--歌手になりたいという意味合いが、そこで大きく変わったんですね。

モナオ:それからは、カラオケ大会で出会った歌仲間たちを誘って、老人ホームでライブをするようになったんです。そうしているうちに、「カラオケのテレビ番組が始まったんで出て見ない?」と声を掛けてもらい、練習がてら出てみることにしました。地元の歌謡教室に通い、久しぶりにボイストレーニングをしました。そこの先生から、カラオケ大会のお誘いを受け出場。その優勝者の副賞がCDデビューでした。おかげ様で優勝することができ、記念にCDを出してもらうことになりました。

--何だか演歌版わらしべ長者のような展開ですね。

モナオ:最初は自分のCDができたってことだけで満足していたんですけど、何回かステージに立つうちにプロとしての意識が芽生えてきました。当時はまだ、テニスのインストラクターがメインの仕事で、休みのとき時に歌の仕事を入れていたんですが、徐々に比重が逆転していきました。

--少しずつ歌手としての自覚が高まっていく中で、運命の一曲ともいえる「愛してもなお」と出会いました。

モナオ:作詞、作曲のひらくらかつみさんとはテニス仲間で、「何か一緒に出来るといいね」って言っていたんですが、その流れの中で「愛してもなお」を作ってもらったんです。最初はライブで歌うだけのつもりだったんですが、自分がイメージしていた以上に素晴らしい曲だったので、これは形にしたいなと思ったんです。同じくテニス仲間のディレクターHBさんにアレンジを頼んだら、さらにより良いものになりました。

--それが今から4年前のことですね。

モナオ:お客さんからの反響も上々でした。特に普段演歌を聞かない世代の人にも喜んでもらえるのが嬉しいですね。これまでインディーズで一歩一歩、地道に活動を進めていたんですが、ファンの方も着実に増えてきたことと、カラオケ全機種に入れてもらって、より多くの人に聴いて歌ってもらえるために、今回のメジャーデビューとなりました。

--メジャー進出を期に、新たな目標は生まれましたか。

モナオ:もちろんヒットを飛ばしたいです。ヒット曲って、聴く人を元気にしたり、幸せにする力を持っていると思うんです。その目標に向かって一歩ずつ前進していくつもりですが、そんな僕を応援してくれることで、リアルな育成ゲームのように楽しんでもらいたいですね(笑)。

--曲の力ということでいえば、すでにメジャーなヒット曲の風格さえ感じられます。

モナオ:僕らが学生時代に見ていた「ザ・ベストテン」「夜のヒットスタジオ」って、アイドルも演歌もニューミュージックも、当たり前のように一緒に出て、良い曲はジャンルに関係なく幅広い世代で歌われていました。今ってネットの発達などからジャンルが区分けされすぎている気がするんですけど、「愛してもなお」は音楽番組全盛だったときのように、誰からも歌われる曲になってほしいです。

--今だからこそ子供から熟年世代までがひとつになって歌える歌、それが楽しめるプログラムが必要とされているのかもしれません。

モナオ:先日ファーストコンサートを開催させていただきましたが、4歳から95歳の方が観に来てくださいました。叶わぬ恋をテーマにした楽曲ですが、幅広い年齢層の方に楽しんでいただける歌だと手ごたえを感じました。昔、「TVガイド」に勤めていたこともあって、スタジオで輝いているスターを大勢見て、心をときめかして来ました。それもあって歌手・モナオとして音楽番組に出演して、多くの視聴者に見てもらうのは夢のひとつです。そのために、チャンスが来たらいつでも最高のパフォーマンスが出来るよう、常に準備は怠っていないつもりです。

【コンサート評】

絢爛豪華とアットホームが融合した
感動のファーストコンサート

時は2013年9月1日。所は横浜社会福祉センター4階ホール。300席のキャパは老若男女入り混じり、熱気に包まれていた。客電が落ちると、まずはメジャーデビュー曲「愛してもなお」の新作PVが映し出される。映像が終ると同時にPVと全く同じ出で立ちで舞台に登場し、万雷の拍手を受けるモナオ。
正直、この時点ではやや硬さが感じられた。初のホールコンサートだけに無理もない。その硬さがほぐれてきたのが、カバー曲「伊勢佐木町ブルース」を客席へ降りて歌った頃だろうか。マイクを向けられれば、誰もが青江三奈ばりのセクシーなため息を吐き、モナオにおひねりを手渡すお客さんも続出。大いに会場の雰囲気を和ませた。モナオ自身も本来のペースを取り戻して、歌もトークも絶口調に。
休憩を挟んで第二部は、大勢のゲストも登場し、きらびやかな早変わりあり、平安時代を思わせる装束ありで、観客を魅了した。中でも圧巻だったのが、アコーディオン奏者の田ノ岡三郎とのコラボ。哀愁漂う節回しで「愛してもなお」の世界を彩ると、熱唱するモナオも感動がこみ上げて、何度も絶句。大観衆も息を飲んだ名シーンだった。

【モナオ ファーストコンサート「愛して!モナオ」】
9月1日(日) 12:30開場 13:00開演
場所:横浜市社会福祉センター 4階ホール

モナオ

2月5日生まれ
神奈川県横浜市出身 血液型:AB型
スポーツ:テニス(インストラクター)
好きな言葉:笑う門には福来る
キャッチフレーズ:「人の心に沁みる琥珀色の声」
2006年よりインディーズ活動(旧芸名は唐沢亮)
2012年よりFM戸塚番組パーソナリティ
雑誌編集者からテニスインストラクターへ。そして、演歌系シンガーに転向し、唐沢亮の名前で活動。そして、8月28日にモナオに改名し「愛してもなお」をメロディーレコーズから全国発売。

http://kayo.cdjournal.jp/monao/

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