トップページ 特集 『午前0時の歌謡祭』EXTRA INTERVIEW 第一弾 荻野目洋子

『午前0時の歌謡祭』EXTRA INTERVIEW 第一弾 荻野目洋子

歌謡曲リミテッド スペシャル

『午前0時の歌謡祭』EXTRA INTERVIEW
第一弾 荻野目洋子

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取材・構成/濱口英樹 公開日:2016.03.03

2016年1月からスタートしたFMおだわら(78.7MHz)の新番組『午前0時の歌謡祭』(本放送:毎月第3日曜24~25時/再放送:第4日曜24~25時)は、歌謡曲愛好家の濱口英樹が、時にアーティストやプロデューサーをゲストに迎え、楽しいお喋りとともに歌謡曲の魅力をお届けしている。その第1回のゲストは、2014年にデビュー30周年を迎えたのを機に、本格的な再始動を果たした荻野目洋子さん。パーソナリティの濱口がこれまで何度となくインタビューをしてきたアーティストだが、新番組を始めるにあたって、ゲスト出演をお願いしたところ、快く応じてくださった。ここでは放送に入りきらなかった内容も含めて、収録の模様を再現する。ポップシンガーとしてさらなる高みを目指すオギノメちゃんの、音楽に対する熱い想いを受け取ってほしい。

【ラジオ情報】

「午前0時の歌謡祭」
(FMおだわら/78.7MHz)

毎月第3日曜24~25時(再放送:第4日曜24~25時)。
パーソナリティ/濱口英樹(歌謡曲愛好家)

2016年1月よりFMおだわら(78.7MHz)で放送開始。歌謡曲愛好家の濱口英樹が、時にアーティストやプロデューサーをゲストに迎え、楽しいお喋りとともに歌謡曲の魅力をお届けします。
サイマルラジオやスマホのアプリ(TuneIn Radioなど)でもお聴きいただけます!

●番組紹介:http://musicshelf.jp/pickup/id18592/
●ツイッター:https://twitter.com/0jikayou
●番組アーカイブ:http://musicshelf.jp/pickup/id18592/2/

ファンの皆さんとは以前よりも近い感じで気持ちが繋がっている気がします

--お目にかかるのは昨年4月に開催された、ライブBlu-ray『30th Anniversary LIVE ディア・ポップシンガー』の発売イベント以来ですね。私は2009年の25周年のときに記念BOX企画のお手伝いをさせていただいて以来、荻野目さんには何かとお世話になっております。

荻野目:よく覚えているんですけど、すごいロングインタビューで、いろんなことをお話ししましたよね。ブックレットには歴代の制作スタッフの方たちへのインタビューも掲載されていたので、私自身も面白く読めました。「皆さん、当時はこんなことを思っていたんだ」みたいな(笑)。

--皆さん、すごく楽しそうに語ってくださって。ご本人を前にして言うのもなんですけれども、「スタッフからも愛されていたんだなぁ」ということをつくづく感じました。

荻野目:どうなんでしょう(笑)。でもあの企画のおかげで、その後、かつて担当してくださったスタッフの方と久しぶりにお会いしても、ブランクを感じることなく、話をすることができるんです。昨年11月に開催された「ダンシング・ヒーロー」の発売30周年イベントには、当時の関係者に来ていただいたんですけど、その時も昨日まで一緒だったような気持ちになれました。

--「ダンシング・ヒーロー」といえば、荻野目さんの出世作。ちょうど30年前の今頃、大ヒットしていました。この番組ではそういう代表曲はもちろんですが、普段、テレビやラジオであまりかからないような曲も紹介させていただきます。まずは88年にリリースされた「ジャングル・ダンス」。シングル「スターダスト・ドリーム」のカップリング曲で、小室哲哉さんの作曲でした。

荻野目:NHKの『みんなのうた』でも流れていて、アニメがとても可愛かったんですよね。映像と一緒に楽しんでいただける作品で、私自身もすごく気に入っています。

--荻野目さんが歌っている小室作品は、大ヒットアルバム『NON-STOPPER』(86年)に収録された「NONSTOP DANCER」という曲もありますが、いずれもシングルA面じゃなかったんですよね。

荻野目:そうなんです。A面にしなかったのが、勿体ないくらいの曲なんですけど。

--当時の荻野目プロジェクトの充実ぶりが窺えます。ディレクターやプロデューサーの方も悩んだのではないかと思うんですけど、当時はライブでも歌われていたんですよね?

荻野目:タンバリンを持って踊りながら歌ってました。その頃、マドンナがライブにタンバリンをすごく効果的に採り入れていて、それを観て、自分でもやってみたのが「ジャングル・ダンス」なんです。

--マドンナはもともとお好きでしたよね?

荻野目:そうですね。ステージングもすごく参考になるし、いまだに「カッコいいな」と思います。どういうパフォーマンスをしているのかということが常に気になる存在ですね。

--彼女はアメリカの厳しいショービズ界で30年以上、第一線で活躍しているわけですから、励みにもなるのではないですか? 70代のポール・マッカートニーのコンサートを観て、50代・60代のアーティストが刺激を受けるのと同じように。

荻野目:50代であれだけ歌って踊れるというのはすごいことですよね。真の意味でのエンターテイナーだと思います。日本では音楽業界だけじゃなくて、一般社会でも「何歳だから、もう落ち着かなきゃいけない」みたいな雰囲気があるじゃないですか。私はどちらかと言うとそういうのは好きじゃなくて、いくつになってもファッションを楽しんでいたいし、70歳や80歳になってもピンクや赤を着ていたい(笑)。それは10代のときから言っているんですけど、そういう華やかさは逆に齢を重ねていったときの方が上手に採り入れられるんじゃないかなと思っていて。それを体現してくれるのが海外のアーティストなので、いつも勉強になりますね。

--話はマドンナにまで及びましたが、「ジャングル・ダンス」は荻野目さんがステージに海外のアーティストのパフォーマンスを採り入れ始めた頃の曲ということですね。

荻野目:ええ。またライブでも歌いたいです。

--ぜひ! シングル以外でもライブで聴きたい曲がたくさんあるので、楽しみにしています。ここで普段の荻野目さんのミュージックライフをお訊きしたいんですけど、いろいろお話を伺っていると、洋楽がお好きなのかなという気がします。

荻野目:洋楽に関しては、子供の頃から、齢の離れた一番上の姉の影響が大きくて、ビートルズから始まって、王道のロックとかをそれなりに聴いてきました。自分がこの世界に入ってからは勉強のために、ヒット曲のほかにもオールディーズやモータウンを聴いてみたり。割と仕事モードで聴くことが多かったんですけど、そういう聴き方は結婚したときに1回リセットされた気がします。仕事から完全に離れて、例えば子供を寝かしつけるために子守唄を歌ってみたりとか、自分の人生ありきで、音楽があとから付随してくるような生活に切り替わると、耳がすごくフラットになってきて、自分が聴きたいと思う曲を求めるようになったんです。育児に専念していた頃は、例えばボサノヴァとかカフェミュージックのような静かな曲を聴くことが多かったですね。

--そういえば、2006年に洋楽をボサノヴァやジャズのアレンジでカバーしたアルバム『VOICE NOVA』を出されましたよね?

荻野目:あのアルバムはスタッフの間でも賛否両論あって(笑)。「やっぱり荻野目にはこういうのは似合わない」と言われたりもしましたけど、音楽はどうしても自分の人生に関わってくるものですから、当時は切り離せなかったんですよね。そういう時期もありながら、25周年、30周年を迎えるにあたって、自分の中で波長が段々ハイになってきて、一時は聴けなかったノリノリなサウンドも最近は聴けるようになって。

--それは“ダンスビートのオギノメちゃん”的なイメージがあって、それに応えなくてはならないという時期が何年かあったことも影響しているんでしょうか?

荻野目:確かにそういう言葉が付いて回った時期がありましたからね。でも、今は1周廻って戻ってきたというか、最近はテレビ局から「『ダンシング・ヒーロー』を歌ってください」というオファーがあったら「喜んで歌います」という感じですし、2014年に『ディア・ポップシンガー』というアルバムを作ったときも、自分自身を客観的に見て「やっぱりノリのいい曲を歌った方がいいんじゃないか」と思えるようになりました。

--2001年に結婚されて、それまで義務や責任感で聴くようになっていた音楽から一旦離れたことで、「やっぱり自分は音楽が好きなんだ」という気持ちになれたのかもしれませんね。

荻野目:なれましたねぇ、本当に。やっぱり音楽って、音を楽しむことですから、それが楽しめなくなっちゃっていた時期もあったんですよね。それが今はまた自然と「あぁ、この曲、いいなぁ」って。それは邦楽・洋楽問わずですけど。

--さらに中学生を筆頭にした3人のお嬢様たちの感性に引っかかる音楽にも接しているわけですよね?

荻野目:そうなんです。娘から「iPodにこの曲を入れて」と言われることがあって、「ちなみに何?」ってタイトルを訊くと全然知らない曲だったりして。動画サイトもチェックしているし、子供たちの情報の速さにはびっくりしますね。

--ネット時代の到来で音楽を聴く環境ががらりと変わりましたからね。ところで、3年ほど前にお話を伺った時は、ブルーノ・マーズがお気に入りだとおっしゃっていました。ちょうど彼がグラミー賞を受賞した頃でしたが、最近はどんなアーティストを聴かれていますか?

荻野目:一番好きなのは、アンドラ・デイという米国の女性アーティストです。以前から自分のブログでも紹介していたんですが、昨年のクリスマスシーズンにアップルのCMでスティービー・ワンダーとコラボしている姿を観たときも「やっぱりカッコいいなぁ」って痺れましたね。一瞬で聴く者を釘付けにするようなボーカルがとにかく素敵なんです。

--代表曲の「ダンシング・ヒーロー」をはじめ、洋楽のヒットナンバーを多数カバーしてきた荻野目さんですが、ディスコグラフィを拝見すると、ホリーズの「バス・ストップ」(66年)や、ドリフターズの「アンダー・ザ・ボードウォーク」(64年)も歌われています。いずれも荻野目さんが生まれる前にヒットした曲ですが、もともとご存じだったんですか?

荻野目:「アンダー・ザ・ボードウォーク」に関しては、ベット・ミドラーが映画(88年公開『フォーエバー・フレンズ』)で歌っていたのがすごく印象に残っていて。当時はステージでも洋楽を歌うコーナーを作っていて、毎回いろんな曲をカバーしていたので、自分の意見もどんどん出していたんですね。それで『FAIR TENSION』(89年)というアルバムを作るときに「ぜひこの曲を歌いたい」と言って、入れてもらったんです。

--私は2010年にオリジナルアルバムが紙ジャケで復刻された時に改めて聴かせていただいて、その声と表現力に魅了されました。実は2014年に『カヴァーポップス大集合』というコンピレーションCDの企画監修をしたんですが、その中にも「アンダー・ザ・ボードウォーク」を収録したほどお気に入りの曲なんです。

荻野目:ありがとうございます。なかなかマニアックな選曲ですね(笑)。夏、海に行きたくなるようなナンバーで、私自身も大好きな曲です。

(次ページへ続く)

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荻野目洋子

1968年千葉県出身。4人きょうだいの末っ子として育ち、79年、小学生ユニット“ミルク”の一員としてデビュー。その後、学業に専念するが、アニメ『みゆき』の声優を経て、84年4月「未来航海-Sailing-」でソロデビュー。85年「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」で初のトップ10入りを果たし、以後「六本木純情派」「コーヒー・ルンバ」などヒットを連発。アルバム『NON-STOPPER』が87年のオリコン年間1位を獲得する一方、ドラマや映画、CMにも多数出演。01年に結婚し、三姉妹の母親として育児を優先していたが、30周年記念アルバム『ディア・ポップシンガー』のリリースを機に音楽活動を本格的に再開した。

オフィシャルサイト:
http://www.oginome.com/

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