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酒井法子 インタビュー

歌謡曲リミテッド スペシャルインタビュー

酒井法子 インタビュー

取材・文/濵口英樹 公開日:2017.06.13

“のりピー”の愛称で親しまれる酒井法子が、精力的な音楽活動を展開している。昨年9月に東京のディファ有明で開催されたデビュー30周年記念コンサートを成功させ、今年3月15日にはCD7枚+DVD3枚+豪華ブックレットで構成されたBOXセット『NORIKO BOX [30th Anniversary Mammoth Edition]』をリリース。同BOXには、これまで彼女に数々のヒット曲を提供してきたシンガーソングライター・遠藤響子が書き下ろした新曲「永遠の宝物」が収録されており、23年ぶりのタッグが話題を呼んだ。3月25日には台湾最大級のロックフェス『メガポートフェスティバル(大港開唱)』に出演。台湾でのコンサートは19年ぶりだったが、徹夜組も出るほど多くのファンが詰めかけ、約40分のステージで9曲を披露し、会場を大いに沸かせた。
そして6月5日には、新曲「永遠の宝物」のミュージックビデオ(MV)のフルバージョンが完成。彼女のイラストをモチーフにした可愛いマンモスが主人公のMVは、ほのぼのしたアニメーション仕立てで、両親とはぐれた子供のマンモスが、旅を続けるうちに妖精的な存在の“のりピーちゃん”(酒井がアイドル時代に生み出した人気キャラクター)と出会い、少しずつ成長していくというストーリーが展開されるほか、本人直筆の題字や歌詞が表示されるなど、全編にわたってのりピーワールドが堪能できる内容となっている。
さらに6月18日(日)には、お笑いコンビ“エレキコミック”のやついいちろうが主催するエンタテインメントイベント『YATSUI FESTIVAL!2017』(渋谷地区11会場で開催)にも出演が決定。そのステージに遠藤響子がゲスト参加することが発表され、大きな話題を呼んでいる。デビュー31年目を迎え、新たなチャレンジを続けるのりピーに、最近の活動や音楽に対する想いを訊いた。

今の私は歌うことがとても楽しい

--まずはデビュー30周年、おめでとうございます!

酒井:ありがとうございます。その間、さまざまなことがありましたが、私を支えて応援してくださった方々がいたからこそ30周年を迎えることができたわけで、ファンの皆さんには感謝の言葉しかありません。

--法子さんは「男のコになりたい」(87年2月)でレコードデビューする前年から芸能活動を開始しているので、昨年からの1年間がデビュー30年のアニバーサリーイヤーだったんですよね?

酒井:そうなんです。昨年9月にはディファ有明という大きな会場で、16年ぶりの単独コンサートを開催したんですが、オフィシャルサイトで募ったリクエストアンケートの上位曲をメドレーも含めて31曲、歌わせていただいて。一夜限りのライブだったんですけど、生バンドの演奏で、たくさんの皆さんの前で歌うことができて「幸せだなぁ」と感じました。11月にはワニブックスさんから限定2,000セットの『NORIKO BOX』という記念BOXが発売されたんですが、その写真集のために沖縄へ撮影に行きましたし、他にも30周年記念のベストアルバム『The Best Exhibition』(ビクターエンタテインメント)や『DVD BOOK』(宝島社)が発売されたりして、本当に充実した1年でしたね。

--今年のバレンタインデーには周年イベントの締めくくりとして、Zepp Tokyoで26年ぶりのファンミーティングも開催されました。

酒井:2月14日は私の誕生日でもあるんですけど、今まで応援してくださったファンの皆さんともっと触れ合いたいと思って、実施したイベントなんです。新曲「永遠の宝物」は、その時に初披露させていただいたんですが、他にもメモリアルトークやクイズ大会で盛り上がりましたし、「碧いうさぎ」を作曲された織田哲郎さんがサプライズゲストとして会場に駆けつけてくださった。織田さんには大切な曲を書いていただきながら、今までお目にかかる機会があまりなかったので、花束をいただいた時は感激しちゃいましたね。

--最新曲の「永遠の宝物」は、遠藤響子さんが作詞・作曲・プロデュースを担当されています。法子さんへの作品提供は23年ぶりだそうですね。

酒井:私は遠藤さんのことを“エンキョウさん”と呼ばせていただいているんですけど、私が18歳の時に「All Right」(89年11月/13thシングル)という曲をいただいたのが最初で、それ以来、「ダイヤモンド☆ブルー」(90年5月/15thシングル)や「微笑みを見つけた」(90年8月/16thシングル)など、さまざまな色の楽曲を提供していただいて。アルバムにもいろんな曲を書いてくださっているんですが、なかでも「ホワイト・ガール」(90年7月/同名アルバム収録曲)という作品は、10代の頃、元気なイメージで走り続けていた私の背中をそっと押してくれるような、私の気持ちが凝縮されたような詞で、1行目を読んだだけで涙がこぼれたことを憶えています。

--「ホワイト・ガール」はファンの間でも人気が高く、30周年コンサートでも歌われていましたね。

酒井:明るくて元気なのりピーだけじゃないことを分かったうえで、私の心に寄り添う曲をプレゼントしてくださったんですよね。エンキョウさんの作品って、詞にもメロディにもリアリティがあって、エンキョウさんが歌うと生々しいくらいの説得力がある。自分の世界観をしっかり持った本当のアーティストですから、アイドル時代からずっと憧れの存在なんです。私は号泣したい時にエンキョウさんのアルバムを聴かせていただくんですけど、詞の世界が深くていろんな解釈ができるから、自分がそういう状況にいるわけではないのに、やけに泣けてくるんです。泣いた後はすっきりするので、心の洗濯にもなりますね(笑)。

--その遠藤さんが久しぶりに新曲を書き下ろしてくださった。その経緯をお聞かせください。

酒井:3月15日にリリースされた『NORIKO BOX』に新曲を収録できるという話になった時、私のことを長いこと見てくださっていて、なおかつ今の私をうまく調理してくれる方はエンキョウさんしかいないんじゃないかと思って、私からそういう提案をさせていただいたんですね。そうしたら、お忙しいにも関わらず快く引き受けてくださって。昨年末に20年ぶりくらいにお会いして、今考えていることをいろいろお話しさせていただいたんですが、その数日後、「先日お会いした酒井さんのエネルギーをそのまま転写したつもりです」というメッセージとともにデモテープがあがってきた時は嬉しくて感動しました。アイドル時代はそういう会話をした記憶がないんですけど、非常に強いものを放ってらっしゃる方なので、とてもじゃないけど気安く話せる状況じゃなかったと思うんですね。でも今回は曲が全くない段階から打ち合わせに参加させてもらって、その後もカラオケをレコーディングする場に呼んでいただいたり、仮歌を歌わせてもらったり、最終的なマスタリングまで一緒にいさせていただいて。エンキョウさん自身も自分以外の楽曲をプロデュースするのは初めてだったらしいんですが、私のために可能な限り同じ時間を共有してくれて、一部始終を見せてくださったことに心から感謝しています。

【CDリリース情報】

『NORIKO BOX
[30th Anniversary Mammoth Edition]』

発売中

CD7枚+DVD3枚+豪華ブックレット
18,000円(+税) VIZL-1104
amazonで購入する

2002年3月にリリースされた『NORIKO BOX』(CD5枚+DVD1枚)の内容をさらに充実させた30周年記念豪華版といえるもので、CD7枚(いずれも高音質SHM-CD)+DVD3枚+豪華ブックレットで構成されたマンモスな企画。シリアルナンバー入りで、ファン必携のアイテム。

<CD収録詳細>
CD1~4
2004年までのシングル38枚のAB面(カップリング)曲をコンプリートに収録
CD5
2007年以降に発売されたシングルに加え、新曲「永遠の宝物」やシングル曲のアナザー・ヴァージョンを収録
CD6
初CD化となる初期シングルA面と、セールス上位曲のオリジナル・カラオケを収録
CD7
「名曲が多い」と評判のアルバム曲の中から、酒井法子自身が選んだ作品を収録

<DVD収録詳細> 収録時間/総計4時間10分
DVD1
現存するシングル曲のPV<ビデオクリップ集①>
ボーナス映像としてPR用ビデオ『APPLE JACK』(非売品)より初商品化映像を収録
DVD2
現存するシングル曲のPV<ビデオクリップ集②>
DVD3
シングル曲のライブ映像を収録<ライブ歌唱集>

<付属商品>
豪華ブックレット
以下の内容を140ページに収録
・酒井法子本人と歴代ディレクターへのロングインタビュー(約4万7千字)
・CD7の自選曲に関するセルフライナー(約3千字)
・収録曲の歌詞
・ディスコグラフィー
・86年11月21日発売のデビューVHD『YUPPIE』のジャケット
・歌詞カードを縮小して復刻掲載

【配信情報】
1.『オリジナル・シングル・コレクション』(配信シングル)
ビクター時代にリリースされたシングル全38タイトル(カップリング曲含む)をオリジナルジャケット&カラオケ付きで配信中。(※ハイレゾ音源も配信中)
2.『ゴールデン☆ベスト』<VICL-70226/\2,000(+税)>
シングル盤のオリコンセールス上位19曲を売り上げ順に収録したCD1枚のベスト盤。

iTunes Store:
https://itunes.apple.com/jp/album/id151676096?app=itunes&ls=1

レコチョク:
http://recochoku.jp/artist/2000000887/

mora:
http://mora.jp/artist/231983/

--歌入れの時に遠藤さんから言われたことはありますか?

酒井:「この曲に関しては、いろんな何かを付けるのではなく、30年やってきて、1回リセットする気持ちで歌ってほしい」と。それから「この歌を歌ったら、次は何をやってもいいと思うよ」というアドバイスもいただきました。「永遠の宝物」は、今まで私を見てきてくれたエンキョウさんだからこそ提供していただけた曲だと思いますし、今の酒井法子がすごく感じられる作品でもある。聴く人によっていろんな解釈が成り立つ歌だと思うので、今回は感情を込め過ぎず、さらっと歌ったつもりです。私はエンキョウさんのファンでもありますから、こんなに素敵な歌をまたプレゼントしていただいて、これ以上幸せなことはないですね。

--その遠藤さんとは、6月18日(日)に出演される『YATSUI FESTIVAL』で共演されるんですよね?どんなステージになるのか今から楽しみです。

酒井:20歳の誕生日に開催したファンミーティング以来のジョイントなんですが、なんといっても尊敬する方との共演ですからね。歌もピアノも素敵すぎるエンキョウさんがどんなステージを見せてくださるのか、私自身もすごく楽しみですし、新曲はもちろん、かつて提供していただいた作品もコラボする予定ですので、多くの方に楽しんでいただきたいですね。

【公演概要】

YATSUI FESTIVAL! 2017

日程:
2017年6月17日(土)、6月18日(日)
※酒井法子は18日(日)に出演

開場/開演(両日):
12:30(11:00リストバンド交換開始)

会場:
TSUTAYA O-EAST/TSUTAYA O-WEST/TSUTAYA O-nest/TSUTAYA O-Crest/duo MUSIC EXCHANGE/7th FLOOR/club asia/VUENOS/GLAD/SOUND MUSEUM VISION / HARLEM PLUS

お笑いコンビ「エレキコミック」のやついいちろう主催、今年で6年目となる渋谷エリア11会場を連動した音楽とお笑いのエンタテインメントフェス。やついいちろうは、お笑い芸人としての活動と並行し、ロックフェスでは1万人規模の観客がDJ BOOTHに押し寄せ入場制限になるなど、DJとしてもカリスマ的人気を誇り、DJやついいちろう名義でリリースした7枚のMIX CDがスマッシュヒット。芸人界で一番ミュージシャンの友人が多い芸人とも言われています。

http://www.yatsui-fes.com/

--それに先立ち、6月5日には「永遠の宝物」のMVのフルバージョンがGYAO!で公開されました。3月のリリース時には前半部分(1コーラス)のみの公開でしたが、このMVについてはいかがですか?

酒井:「人生はどこまでも続く 先は見えないけれど」という歌詞と、親とはぐれたマンモスの子供が旅を続けるアニメーションの世界観が見事にマッチしていますよね。主人公のマンモスはすごく可愛いし、しかもほのぼのして癒される存在なのでとても気に入っています。マンモス親子の離れ方も悲しすぎず、でもちょっぴり切ないのがまた絶妙で、素敵なMVが完成したことを嬉しく思っています。是非たくさんの方に観ていただきたいですね。

GYAO! 酒井法子「永遠の宝物」MV

永遠の宝物 [MV] (Short Ver.) ~マンモスちゃんの旅<前編>

永遠の宝物 [MV] (Short Ver.) ~マンモスちゃんの旅<後編>

--法子さんは遠藤さん以外にも、尾崎亜美さん、竹内まりやさん、原田真二さん、上田知華さん、南佳孝さん、財津和夫さん、原由子さん、土橋安騎夫さん、吉田拓郎さん、奥居香さん、CHAGE&ASAKAのお二人など、錚々たる顔ぶれのシンガーソングライターやミュージシャンから作品を提供されているんですよね。

酒井:30周年ということもあって、この1年、これまで発表してきた曲を振り返る機会が多かったんですけど、名だたるアーティストの方々から、たくさんの素晴らしい作品を提供していただいていたんだと改めて思いました。1回のコンサートやディナーショーでは歌いきれないくらい、多くの楽曲がありますし、自分としてもこれからさらに歌いこなしていきたい曲が山のようにあるので、これからもそういう曲を歌える機会があるように頑張っていかなきゃいけないなと。今の私は歌うことがとても楽しいですし、まずは今できることをきちんとやりつつ、今まで以上のものが出せるように、新しいページを開いていけるように、前向きな努力を重ねていきたいですね。

--益々のご活躍を期待しています!

酒井法子

1971年、福岡県出身。『'86ミスヘアコロン・イメージガール・コンテスト』でBOMB!賞を受賞し、シングル「男のコになりたい」で87年にレコードデビュー。95年、ミリオンセラーとなった「碧いうさぎ」で日本レコード大賞優秀作品賞を受賞し、紅白歌合戦にも初出場。現在までにシングル36作、企画シングル2作、オリジナルアルバム16作、ベストアルバム14作、企画アルバム9作をリリース。女優としてもテレビ・映画・舞台で活躍し、中国・香港・台湾をはじめとするアジア各地でも人気を博し、現地でのコンサートも成功させている。

酒井法子オフィシャルサイト

 

『東京レコード散歩』2017年2月22日発売。東京にちなんだ曲だけを収録したコンピレーション・アルバム『東京レコード散歩』第二弾がレコード会社3社から同時発売!

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